検索窓
今日:55 hit、昨日:54 hit、合計:351,568 hit

2 ページ11

北斗side

さっきのこーちの様子では、首の後ろに鬱血した痕跡があるなんて知らない感じだ。

俺の事牽制してるの?

ジェシー。


くそ!!と思いながら、向かい合わせにラジオブースに座るこーちを見て、俺はニッコリ笑った。

優「なに、なに?怖いよ 」

北「別に」

優「今日はどんな感じで行きますか。北斗さん。」

北「やりたいよーに!!」

優「ふふ。OK!!」


〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜


ラジオが終わって、俺達は別室でくつろいでいた。

優「久々、北斗のぶっ飛んだラジオだったなぁ。」

ヒャヒャヒャとご機嫌にこーちが笑う。

北「まぁ、まぁ。こーちのおかげで自由にやらせて貰ってます!」

優「はぁ〜〜。でも疲れたね。ぶっ続け2時間!」

北「ホント!! 2時間は長い!! これ飲む?」

北「ほい!!」


俺は部屋に用意されていたお茶のペットボトルを、何気なくこーちに向かって投げた。


すると、こーちの身体がびくりと跳ね上がって、ペットボトルは受け取られる事なくドシャっと床に落ちて転がった。

北「こーち?」

落ちたペットボトルを凝視して、こーちの身体はカタカタと震え出した。


北「こーち?おい!」


優「あ・・あ・イヤ・・・やめて・・やめて!!」


北「こーち!どうしたんだよ!」


俺はこーちの両肩を掴んで顔を覗き込んだけど、視線は全く違う世界を見ている感じだった。

そのうち座り込んで

優「やめ・・・お願い・・イヤ・・・」と言いながら泣き崩れた。

北「こーち!こーち!しっかりしろって!!」


もう一度両肩を掴んだ途端、俺の胸を強く押し返して叩いて来た。


優「イヤ!!」


そう叫んだかと思ったら、ひくっと息を吸ったままこーちの呼吸が止まるのを、俺はスローモーションのように見ていた。



 
 

3→←1 心の中



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (449 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
608人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - (名前)こーじさん» こーじ様、こちらでもコメントありがとうございます(^^)。書き始めた頃はこんなに続くと思いませんでした笑。これからも続けて書ければなぁって思ってます。こーじ様のコメント本当に嬉しいです(//∇//) (2022年4月6日 18時) (レス) id: 71bb51adba (このIDを非表示/違反報告)
(名前)こーじ(プロフ) - やばい、めっちゃ好きな作品に出会えてめっちゃ嬉しい!! (2022年4月6日 1時) (レス) id: f61fc3e8a4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ventさん» ventさーん!作品色々読んで頂きありがとうございます!キュンキュンして頂けてるなんてホントに嬉しいです!!ここ最近話しが暗くなって来てしまっているので、今後どうしようかと思案中です笑。でも、ハラハラドキドキ目指してますので、もう少しお付き合い下さい! (2020年9月15日 8時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - トパーズさん» トパーズさんにそんな風に言って頂けて有り難い!!どうしても私の書く北斗さんが不憫になってしまうのがかわいそうで。でもキュンキュンして頂けてるなら安心しました!!鈍感yg君は私のツボです笑。リアルもそんな感じがして笑笑。 (2020年9月15日 8時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
vent(プロフ) - jsが女々しいjsygも好きなので櫂さんの文章に他の読者の方と同じくキュンキュンしてます!十六夜やsoWhatで泣きそうになってもとても癒されてます(^-^*)ygが絡むと女々しくなるjs読んでいて大好きなのですが第三者に取られはじめると死んだ目し始めてます笑。 (2020年9月15日 0時) (レス) id: 2876756369 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年8月10日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。