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ジェシーside
( 数時間前 )
ジ「優吾！優吾！」
頬を叩いても優吾は眼を開けない。
ジ「優吾！！！」
身体を揺さぶってももう眼を開ける事はなかった。
後から後から涙が止めどなく流れる。
けれど数年前にも優吾を失いそうになった時と違うのは、自分に覚悟があるから・・・。
だから心は静かだった・・・。
ジ「優吾・・・愛してるよ・・もう二度と離れない」
優吾を抱き締めて、俺は彼が好きだったバラードを歌う。
もうどれだけ時間が経っただろう・・・。
ルナ化していないこの大木の根本だけはやけに静かだった。
それでももうすぐここも障気に満たされて、俺も優吾の所に行けるだろう。
優吾の頬を撫でる。
まだこんなに温かいのに・・・。
・・・温かい？
あれからだいぶ時間が経っている。
なのに温かい？
生きている人間程ではないが、微かに残る温かさに俺は我を忘れた。
ジ「優吾！！」
腕の脈拍を取る。
優吾はあの薬を使ってからは、人の半分しか脈拍がなかった。
トクン。
俺は自分の気のせいではないかと疑った。
それでも俺の心臓は早鐘を打つように早くなる。
トクン。
20秒に1回くらい。あの薬を使った後より通常の人間よりはるかに遅くしか脈拍はなかったが、確実に脈拍が取れる。
ジ「優吾！優吾！」
目こそ覚さなかったが、彼を助けられるかもしれないという思いが俺を突き動かす。
すると、ルナ化した植物の動きが徐々に鈍化しているのがわかった。
緋色の輝きも色を失い普通の植物に還って行く。
浄化システムでも吸いきれなかった障気が、徐々に浄化され澄んだ空気へと変化する。
火災を起こしていた一部の建物にも消火システムが働いて鎮火された。
先程まで荒れ狂っていた生物棟はあっという間に静けさを取り戻した。
俺は柱の緊急閉鎖用ドアロックの解除ボタンを押した。
優吾を抱き上げ、俺はシャッターが開きつつある入り口に向かって歩き始めた。
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櫂(プロフ) - かえるさん» かえる様ありがとうございます！コメント本当にいつも嬉しいです！(//∇//) (2021年4月3日 21時) (
レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - 又、読ませて頂けるの、とっても嬉しいです！心待ちにしております。 (2021年3月28日 18時) (レス) id: 16b705ad97 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - かえるさん» おそらく成人指定の短編集に入れ込んで行こうかなとは思っております！少し長くなってしまってすみません(^^) (2021年3月28日 17時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - かえるさん» かえる様！いつもありがとうございます！その後のお話し、好きと言って頂けて嬉しい！ただ今どこに掲載するか検討しております。すみません。あともう少しで1年というタイミングで初期の作品を見直すとだいぶ恥ずかしいです(//∇//)なので少し修正してみました。 (2021年3月28日 17時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - 櫂様、その後のお話が大好きだったのですが、消えたのはそういう理由だったのですね。また成人向けのページ等でラブラブな幼馴染jsygがほぼそのままの状態かUpGradeして読めますように期待しています。 (2021年3月28日 1時) (レス) id: 16b705ad97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂
| 作成日時：2020年8月8日 8時
