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1 永遠 ページ5

ジェシーside

あの状況の中、君を見つけ出し抱きしめた時の温もり、懐かしい甘い匂い、華奢な身体、全てが愛おしくなって今までの思いを込めて君を見つめる。

するとお互い何も言わず、引き寄せられるように唇を重ねた。

角度を変え、深く深く何度も何度も口付けを交わす。


優「ん・・はぁっ、ん・・ジェス・・・」


飲み込めきれない唾液が口の端から流れてもお互い離れられずに更に激しく深くなる。


ジ「優・・優吾・・・」


お互いに何かを確かめたくて唇を離すと、名残りを惜しむように銀の糸がお互いの唇の間で尾を引いた。


優「どうして・・?どうして来たの?来ちゃダメだよ・・・」


小さくかすれた声でそう言い、泣きながら
震える手で俺の頬を撫でる。


ジ「もう・・優吾を1人で行かせたくなかった。

俺は・・・俺はずっと後悔してた。

優吾を避けてたこと、あの薬を使ってから君を1人で苦しませてた事・・・。


だから、だから・・・今度こそ・・最後まで一緒にいよう・・・。」



優「・・ジェス・・・」



ジ「愛してる・・・。


出会った時からずっと・・・惹かれてた。


もう離れたくない・・・。


優吾さえいれば・・・・・俺はもう何もいらないんだ・・・。

君の居ない世界にはいられない・・・」



俺の声もかすれて最後は涙声になる。
喉の奥が苦しくなって、涙が溢れた。

俺の涙が優吾の頬に落ち、震える手で優吾の頬に落ちた涙を拭った。

すると優吾はその手をそっと包んで愛おしそうに頬ずりしながら


優「俺も・・・。


俺もジェシーの事、愛してる・・・。


いつからかわからないけど、でも長い間ずっと想ってた・・・。


けど・・・残された時間が無かった俺には・・・
ジェシーに伝える資格なんて無いと思ってた・・・」


ジ「優吾・・・」



優「でも俺達もっと素直に早く伝えてれば良かったね・・」


へへって君は少し照れたように微笑んだ。

胸がギュッと詰まって言葉が出ない代わりに君をまた強く抱き締めた。


そしてまた抱きしめ合って長い口付けを交わす。



優「愛してる・・・ジェシー・・」



ジ「愛してるよ。優吾・・」



永遠にこの時間が続けばいいと思った。




そう願った瞬間。




俺の頬にあてられていた優吾の手が力無くするりと落ちた。



優「ジェ・・ス・・」

ジ「ゆ・・・優・吾・・?・・・」



微笑みながら、君がゆっくりと瞼を閉じる時間が永遠に感じられた。




 

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(プロフ) - かえるさん» かえる様ありがとうございます!コメント本当にいつも嬉しいです!(//∇//) (2021年4月3日 21時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - 又、読ませて頂けるの、とっても嬉しいです!心待ちにしております。 (2021年3月28日 18時) (レス) id: 16b705ad97 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - かえるさん» おそらく成人指定の短編集に入れ込んで行こうかなとは思っております!少し長くなってしまってすみません(^^) (2021年3月28日 17時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - かえるさん» かえる様!いつもありがとうございます!その後のお話し、好きと言って頂けて嬉しい!ただ今どこに掲載するか検討しております。すみません。あともう少しで1年というタイミングで初期の作品を見直すとだいぶ恥ずかしいです(//∇//)なので少し修正してみました。 (2021年3月28日 17時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - 櫂様、その後のお話が大好きだったのですが、消えたのはそういう理由だったのですね。また成人向けのページ等でラブラブな幼馴染jsygがほぼそのままの状態かUpGradeして読めますように期待しています。 (2021年3月28日 1時) (レス) id: 16b705ad97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年8月8日 8時

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