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樹side


狂ってる・・・てそう思った。

でも俺は自分が今まで経験して来た事と照らし合わせ、博士の息子さんの事を思うと胸が痛んだ。

博士は、もしかしたら自分だったかもしれない。
一歩間違えれば自分も向こう側の人間だったはず。

それを引き留めてくれたのは紛れもなくこーち・・。



けれど彼が薬を使ってナビゲーターとして覚醒したまでは知っていたけど、副作用で苦しんでいたのは知らなかった。

時々体調が悪そうな感じはあったけど・・・。



だって彼はいつでも笑っていた。

優「樹!すごいね!」って。

いつでも俺たちを励まして、頑張れって笑って・・。

苦しむルナ達の為に力を使っていた。



そして辛かったはずなのに生物棟の扉を閉める為に自らあの中に入って行ってしまった・・・。

最後までみんなの為に・・・。



俺はいつの間にかまた泣いていた。

そして狂った様に笑う博士には例えようのない怒りを覚えた。



すると俺の横にいた慎太郎が、物凄い速さで博士に突進して行くのが見えた。

慎「テメーー!!ゼッテー許さねぇーーーー!!!」

慎太郎の右手から繰り出された頬へのパンチで博士は遠くに吹っ飛んだ。

慎「こーちを!!こーちを返せ!!!!

テメーのせいでこーちは・・・こーちは・・・」

慎太郎は泣きながら、ズンズンと音が聞こえるほど博士に近付いて馬乗りになり、更に何発も殴った。



大「慎太郎!!やめて!死んじゃうよ!この人殺したってこーちは戻らない!それに慎太郎が自分の為に人を傷つけてる事知ったらこーちは悲しむよ!」

大我が慎太郎の拳を抑え、その言葉を聞いた慎太郎は博士から離れ、突っ伏して更に泣き崩れた。


ス「・・もう私は死んでもいいんだ。

見ろ!!この大気の狂い具合を!!もうルナの暴走は誰にも止められない!!

これが私の復讐のフィナーレだ!

人間も動物も植物も!全て自然淘汰される!

これが自然の流れだ!!ハハハハハハ!!!」

俺たち4人はそれぞれ笑い狂う博士を見ていたが、頭は逆に冷静さを取り戻しつつあった。



北「狂ってる・・・」

大「こんな奴ほっておこう!俺たちにはやらなきゃいけない事がある!!」

樹「そうだな」

北「やろう!」

慎太郎も立ち上がった。

慎「やったろーぜ!!!」

北・慎・大・樹「こーち!ジェシー!見ててくれ!」

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(プロフ) - かえるさん» かえる様ありがとうございます!コメント本当にいつも嬉しいです!(//∇//) (2021年4月3日 21時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - 又、読ませて頂けるの、とっても嬉しいです!心待ちにしております。 (2021年3月28日 18時) (レス) id: 16b705ad97 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - かえるさん» おそらく成人指定の短編集に入れ込んで行こうかなとは思っております!少し長くなってしまってすみません(^^) (2021年3月28日 17時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - かえるさん» かえる様!いつもありがとうございます!その後のお話し、好きと言って頂けて嬉しい!ただ今どこに掲載するか検討しております。すみません。あともう少しで1年というタイミングで初期の作品を見直すとだいぶ恥ずかしいです(//∇//)なので少し修正してみました。 (2021年3月28日 17時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - 櫂様、その後のお話が大好きだったのですが、消えたのはそういう理由だったのですね。また成人向けのページ等でラブラブな幼馴染jsygがほぼそのままの状態かUpGradeして読めますように期待しています。 (2021年3月28日 1時) (レス) id: 16b705ad97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年8月8日 8時

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