14 ページ46
優吾side
本当は離れて欲しくないのにその温もりは遠ざかってしまった。
半身を起こしてジェシーを見つめる。
ジ「ご、ごめん！こーち。俺、サイテーな大馬鹿ヤローだわ。
この前の事あったばかりなのに、こんな事して・・・。
俺、本当ガキで馬鹿だからそういうの考えなしだから、本当駄目だよね・・・」
ジェシーの見えない耳と尻尾が駄々下がりしているのがわかる。大きなジェシーが身を縮める。
困った顔のジェシー。
モデルやったり歌を歌ってダンスしてる時とは全くの別人だ。
そんなジェシーが可愛いくて愛しいなって、そう言えばいつも思ってたな。
優「・・そうじゃないよ。ジェス。そうじゃないんだ。この前のことを思い出した訳じゃないよ・・」
ジ「へ？違うの？」
優「違うよ」
喉の奥がギュッと詰まって次の言葉が出なくなる。
ジ「・・俺の事、迷惑？」
下を向いて首を横に振る。
ジ「・・あのさ・・」
ジ「告白するのは駄目だと思ってたんだけどさ・・・俺、我慢出来なかった。」
ジ「この前の事があって、誰にも取られたくないって焦っちゃった・・・。はは。」
ジ「超ウザいよね。」
ジ「ごめん・・・。泣かせるつもりなんかなかったのに・・・」
ジ「・・好きなんだ・・こーちのことが・・」
ひとつひとつジェシーはゆっくり言葉を紡いだ。
声は弱々しく震えている。
俺はまだ声が出ない。
ジ「・・俺・男だし・・駄目だよね・・。」
ジ「・・俺の告白なんてさ、き、気にしないで・・・これからも友達とし・・『ジェス』」
泣きそうなジェシーを見て俺も声を絞り出した。
優「・・もう友達なんかに戻れないよ・・・」
ジェシーの顔が絶望へと変化し眼を泳がせながら俯いた。
優「だって俺もジェシーの事好きなんだもん」
ジェシーが顔を上げるけど戸惑っているのがわかる。
優「聞こえてる？」
優「俺もジェシーの事が好きなんだけど」
ジェシーは今まで見たことも無いくらい大きく両眼を見開いたかと思ったら、俺に向かって突進して来た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 683人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
櫂(プロフ) - トパーズさん» トパーズさん、コメントありがとうございます！大丈夫です！実は私もカメラマンさん寄りなんで笑笑。ほんとはもっとアレコレさせたかったんですけど笑、自制しました。すみません。いつも読んで頂いて本当に有難う御座います！楽しいお話し更新出来るよう頑張りますね！ (2020年8月16日 14時) (
レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
トパーズ(プロフ) - いつも楽しく読まさせていただいてます！読んでいて、｢いいぞ、カメラマンさんもっとやれ！！｣と湧いていた私でしたが、�眞呂離�メラマンさんおかしいよね、という発言を見つけてしまい、｢ごめんなさい！ごめんなさい！｣と謝りたくなったのでコメント失礼します (2020年8月16日 14時) (レス) id: fbcaa494f5 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - 冷食さん» 冷食さん、コメントありがとうございます！手紙シリーズから読んで頂いていたなんて光栄です！今後も作品を更新する励みになります。またもやこちらで告白するのもなんですが、私冷食さんも大ファンです！激甘jsyg最高です！更新楽しみにしております！私も頑張りますね (2020年8月4日 7時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
冷食(プロフ) - 凄く初々しいjsygの話……良かったです！実は手紙シリーズから読んでおりました……最後の思いきって告白する所なんかはトキメキました！また更新待ってます！ (2020年8月4日 0時) (レス) id: 749642b60a (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - kozさん» kozさんコメントありがとうございます！jsyg大好きなのでお話し考えるの楽しいんですよね。キュンキュンして頂けて嬉しいです！実は私kozさんの作品の大ファンです！私こそこれからも応援させて下さい！私も頑張って作品更新しますね！ (2020年8月3日 20時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：櫂
| 作成日時：2020年7月12日 15時
