至福のひととき(ジェシー編) ページ26
ジェシーside
琥珀色の液体の中の氷がカランと音を立てる。
見直していた台本を閉じて、その液体に口をつけた。
ジ「うまぁ・・・」
返事をしてくれる人は居ないのに、その美味しさに思わず声が出る。
今日は俺がオフで、残念ながら優吾は仕事。
ここ最近は新曲発表や舞台やらで忙しいから、俺にしては珍しく家でお休みする事にしたのだ。
好きな音楽をかけ、優吾の作った梅ジュースを飲む。
去年は忙しくて作れなかったからって、今年は仕事の合間を縫って作ってくれた。
でも去年より忙しいはずなのに感謝しかないよ。
だからこれは俺にとって、とても贅沢な飲み物。
どんな高級ワインだって敵わない。
だからこういう時に大切に少しずつ飲んでる。
汗をかいたグラスの底に敷かれたコースターも優吾の手作り。
朝風呂で入った湯船の中に浮かぶ入浴剤だって手作り。
みかんの香りが俺の疲れた体と心をリラックスさせてくれる。
冷蔵庫の中には昼食用の作り置き。しかも俺の好物ばかり。
起きたら「昼に食べなよ」って、ニコちゃんマーク付きのメモがテーブルに残ってた。
ジュースを飲み干し、寝室に入ってベッドにダイブすると洗濯したばかりのシーツの香りが鼻をくすぐる。
ジ「んふふ・・・」
優吾は今ここに居ないはずなのに。
そこかしこに彼のナチュラルで丁寧で清潔な空気が漂うこの家が俺は大好きだ。
ああ〜。本当幸せ。
でもさ。やっぱり1人は寂しい。
ジ「優吾ぉ。早く帰っておいで」
枕に鼻を埋めて彼の匂いを探す。
俺って本当変態かも。
こんな姿、アイツには見せられない。
微かに残った甘い香りを吸い込むと、安心したのか瞼がまた重くなって来た。
このまままたひと眠りするかも。
けど君が帰ってくる頃にはちゃんと美味しいご飯を作って待ってるよ。
君の笑顔が見たいから。
きっと君が思っている以上に俺は君を愛してるんだ。
ジ「ゆ・・・ご・・だいすき・・・」
2人が作り上げて来たこの癒しの空間で
仕事を忘れ
君を思いながらまったりする。
これが俺の至福のひととき。
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櫂(プロフ) - おもちさん» おもち様ありがとうございます！喜んで頂けて良かったです！ゆっくりのんびりだとは思いますが、幸せで楽しいお話し書けたらなぁと思っております。来年もよろしくお願いいたします(^^) (12月29日 23時) (
レス) id: 10b1900e3d (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - ventdさん» ventd様ありがとうございます！リアルな方の2人に圧倒され、なかなか更新出来ませんでした笑。年下だけど長男のjsと年長だけど次男のygの関係性が大好きなのです。絶妙なバランスですよね。これからも楽しいお話し書けたらなと思ってます！来年もよろしくお願い致します (12月29日 23時) (レス) id: 10b1900e3d (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 新作めちゃくちゃ嬉しいです！！！ありがとうございます！！ (12月27日 21時) (レス) id: 49ad13fc97 (このIDを非表示/違反報告)
ventd(プロフ) - 櫂様の書かれるこの2人の新作を読むことができてとても嬉しいです！タイトルを見た時はどんな展開なのか予測が出来ていなかったのですが、なるほど！！となり頷きが止まりません。来年も櫂様がまたこの2人を書かれる日がきますように…素敵な年末をお過ごしください！ (12月26日 23時) (レス) @page28 id: a9ca02dfd3 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - りおんさん» りおん様ありがとうございます！これからも2人の幸せなお話しをお届け出来たらと思っております(^^) (2023年3月26日 21時) (レス) id: 71bb51adba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂
| 作成日時：2022年11月19日 13時
