ひまわり 6 〜 yarn for you 〜

1 Smile ページ32

ジェシーside



優吾の笑顔とその笑い皺が大好きだ。




出会った頃から彼はちょっとした事にですらいつも笑う人だった。


だから俺が優吾に対する思いを恋愛だと認識する前から
彼の笑顔を見たくて、会う日はいつもどうやって笑わせようって事ばかり考えていた気がする。


でもどんなギャグや面白い仕草より、俺が大きな声で笑っている時ほど優吾が一緒になって笑っている様な気がして、
それに気付いてからは更に大きな声で笑う事にしたんだ。




あれから数年。


俺達は結婚して１年経って、そして今も共に笑い合う。
それがどんなに幸せかって？
そんなの言葉に表せないよ。


ひとつ言える事は世界中の幸せをぜーんぶ集めても足りないくらい幸せってこと！！AHAHAHA！！




　〜 〜 〜 〜 〜



新年を迎えるステージの本番前。

優吾の笑い声がその控え室に響き渡る。


俺もそうだけど、優吾の笑い声は彼がどこにいるのかわかるほど特徴的だ。

そしてその笑い声と、温かな雰囲気に惹き寄せられ、みんなが彼を構いたくなるのは昔から。

今も好き勝手に優吾の事をイジって、みんな本番前とは思えないくらいリラックスしてる。

優吾を独り占めしたいのはやまやまだけど、少しは俺も
大人にならなきゃと思って、我慢我慢！





けどね。

これからもずっとずーっと、優吾を1番笑わせるのは俺であって欲しいし、笑った顔を1番近くで見ているのも俺であって欲しいと願ってる。




君が俺と笑い合って


君の笑い皺がこれからもっと増えたら


俺は君をもっと


大好きになっちゃうんだろうな。





けどさ、そんな事考えてたら・・・やっぱり我慢出来なくなっちゃってさ・・・思いっきり優吾に抱きつきながらみんなの輪の中に飛び込んで行った。




優「痛ってーよ！ジェシー！」

ジ「AHAHAHA〜〜」




HEHE！声は怒ってるけど

俺は知ってるよ。



優吾はこんなダメな俺も大好きで、目尻をクシャクシャにして幸せそうに笑ってるってね。








　

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