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優吾side
母「今度は2人で顔見せに来てねー!」
照れ臭くて振り向かずに片手を上げて返事をし、家路を急いだ。
優「ただいまー」
真っ暗な部屋。
帰宅しても返事をしてくれる人は居なくて・・その寒さに身震いする。
身体中がジェシーを求めてる。その声を体温を。
ぽっかり空いた心の隙間を埋めてくれる人はやっぱり彼しか居ないんだと実感する。
優「ジェシー・・」
明日は素直に謝れるだろうか。
そんな事を考えながら1人泣きながら眠りについた。
〜 〜
今日は久しぶりに6人での仕事だ。
ジェシーと顔を合わせるのにこんなに緊張するなんて。
控え室に入ると、一瞬ジェシーと目が合ったけどすぐに逸らされた。
そのうち皆は続々と支度を終えて部屋から出て行く。
樹「2人とも早くしろよー」
優「・・ん」
樹が出て行くと残ったのは俺とジェシーだけ。
シンッと静まり返る部屋に、居心地の悪さが増してソワソワする。
ジ「んー・・クソッ・・・」
呟くような小さな声に振り向くと、ジェシーがネクタイを結ぶのにイラついている様子が見えた。
あ〜・・・ジェシーは慌てたりイライラしたりするとネクタイ上手く結べなくなっちゃうんだ。
ジ「あ〜・・もう!!」
優「・・・」
優「ジェシー・・やったげるから。こっちおいで・・』
思いも寄らない俺の言葉に、ジェシーは振り向いて目を見開いた。
ジ「へ・・?」
優「ほら・・」
固まって動かなくなっちゃったジェシーに近付き、呆然としながらも手を離した彼の代わりにネクタイを締め始める。
俺の指が微かにジェシーの喉を掠ると、ビクッと身体を震わせた。
ジ「・・ゆ・・ご・・」
すると突然。
額に感じる柔らかく温かな感触。
それはしばらく離れる事無く俺に熱を与えていく。
久々のその感触に、ネクタイを締める手が止まってしまった。
そこから少ししてその温もりは離れていき、代わりにゆらゆらと揺れる瞳で俺を見下ろすジェシー。
ジ「・・ごめん。我慢出来なかった。仲直りもしてないのに・・」
目尻を下げて怒られた大型犬みたいな顔をしているジェシーに愛おしさが込み上げる。
優「ジェシー・・」
俺はジェシーのネクタイを引っ掴みグイッと下に引っ張った。
その反動で近付くジェシーの唇に、噛み付くようなキスをする。
ジ「・・ん・・ふっ・・ん・・・」
久しぶりのジェシーの感触と体温。
あぁ・・やっぱり好きだ。
優「俺も我慢出来なかった。ごめん」
ジ「優吾ぉぉ」
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櫂(プロフ) - たぬを様ぁー!!キャー!!自分でもよくわからなくなって来てます。ただひとつ言える事は某カレンダーの2人に衝撃を受けたという事です((((;゚Д゚)))))))ヤバいヤバい!!お祝い前日なのにこんな展開ですみません(土下座)。でもたぬを様のコメント大好きです笑。 (2022年3月7日 20時) (レス) id: 71bb51adba (このIDを非表示/違反報告)
たぬを(プロフ) - きゃーーー!!櫂様ぁぁ!どうなっちゃっていくんですかぁぁぁ!!ドキドキなのかハラハラなのか感情の整理がつかなくなってます。すみません思いのままにコメントしたので感想っぽくないです(><) (2022年3月7日 19時) (レス) @page49 id: 31d9a0f904 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - 冷食さん» わあーー!!冷食様ー!!嬉しい!!大好きです!!ここ最近、なかなか作品作りのモチベーションが上がらなかったのですが、元気出ました!!頑張りますっ笑笑!!(//∇//) (2022年2月26日 22時) (レス) id: 71bb51adba (このIDを非表示/違反報告)
冷食(プロフ) - やっぱり櫂さんのyg受けは良いですな!これからも大好きを叫ばさせて下さいね!( ≧∀≦)ノ (2022年2月26日 20時) (レス) @page45 id: 749642b60a (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - たぬをさん» たぬを様ぁ〜。新年早々嬉しいお言葉ありがとうございます〜(//∇//)いつもどんな時もたぬを様の応援が私を支えてくれています!今年もどうぞよろしくお願い致します!(≧∇≦) (2022年1月1日 11時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:櫂 | 作成日時:2021年9月26日 10時