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樹side
あぁ〜。今日もいい天気だなぁ。
今までお天気の事なんか気にしたことも無いのに、
彼と出会ってからの俺はそんなちょっとした日常が楽しくてしょうがない。
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そんなある日。
街を歩いていると、車通りの多い道路を挟んで向こう側にきょもが歩いているのが見えた。
樹「おーい！」て手を振ったけど、なんせ都会の大通り、わかるわけないよな・・・。
近くにあった横断歩道の信号が青に変わるタイミングで走り出し、きょもを追いかける。
どこ行った？
あ、いた！！！
樹「きょ・・・」
声を掛けようとしたら、きょもの隣には長身の中年男がいて、路地を曲がって人通りの少ない裏通りを入った途端、彼の肩を抱いて歩き始めた。
え・・・誰？
ソイツは誰？
親しげにきょもに話しかけている男を見て嫉妬の炎が身体中を駆け巡る。
樹「きょもっっ！！！！」
俺が大きな声で彼の名を呼ぶと2人が振り返った。
大「じゅ・・・樹・・・」
隣にいるその男は怪訝な顔をして俺を見ている。
男「誰・・・？」
大「・・・」
男「大我？」
大「・・・た、田中・・田中樹さん・・・」
するとその男の眉間に皺が寄り、次いでニヤリと口の端を歪めて笑った。
男「あ〜。君が・・・」
なんだか感じの悪い男だな・・・。
不快感を露わにすると、きょもの肩を掴んでいたその男の手に力が入ったのか、一層服に皺が寄り、きょもの顔が少し歪んだ。
樹「きょも・・・この人誰？」
大「樹・・・後で話『大我は私の愛人です』」
樹「へ？・・・」
大「や、やめて！！」
樹「何言っ・・・『付き合って3年になります。それに・・・』」
大「お願い！！やめて・・・」
涙目になって、全身を小刻みに震わせている彼の姿が全てを肯定しているようで胸が苦しくなる。
樹「きょも・・・」
男「ふふ・・・大我の恋人にでもなったつもりですか？貴方は何か勘違いしてるようですけど・・・」
樹「？」
大「樹・・・」
男「貴方に嫉妬する資格なんて本来なら無いんですよ・・・」
樹「はあぁ？さっきから何なんだよアンタ・・・」
男「だって・・・」
大「やめて！！お願い！！俺から話すから！！それ
以上言わないで！！」
男「大我と貴方は兄弟なんですから」
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櫂(プロフ) - thhyさん» thhy様、とても嬉しいです！かなり昔の作品ですが私もお気に入りなので、thhy様のコメント頂けて機会があったら続編も書いてみたいなって思えました。ありがとうございます(^^) (2月9日 0時) (
レス) id: 10b1900e3d (このIDを非表示/違反報告)
thhy - このお話とっても面白いので更新待ってます！ でも、無理だけはしないでくださいね！ (2月3日 11時) (レス) @page50 id: 69657aab33 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - sailさん» うわぁーん！sailさんお久しぶりです！嬉しい！読んで頂いてるだけでも励みになります(//∇//)しかし今回は難産でした笑。jsygはいつも書いてるので良かったのですが残り２組が難しかった。でも大好きって言ってもらえて良かった（≧∇≦）まだまだ精進せねばです笑 (2021年6月25日 1時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
sail(プロフ) - お久しぶりです！最近立て込んでいて感想等書けなかったのですが、櫂さんの作品をいつもすごく楽しく拝読しています！このお話も三者三様にラブラブで少し切なくて大好きでした。ラストはまさに大団円で…涙。彼らの幸せな姿をまた見られれば嬉しいです。応援してます！ (2021年6月25日 0時) (レス) id: b8f530ada7 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - サキさん» サキ様ぁ！コメントありがとうございます(^^)そう言って頂けるとこちらこそ幸せな気持ちになります(//∇//)作品を作るうえで行き詰まった時に、皆さんからのコメントを読み返してパワーに変えてるんですよ(≧∀≦)本当にありがとうございます。更新頑張りますね(^^) (2021年5月19日 16時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂
| 作成日時：2021年4月13日 17時
