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樹side
今思えば一目惚れだった。
性別なんか関係無かった。
そして彼の事を知れば知るほど考え方や性格や人となりに惹かれた。
きょもは俺のことどう思ってるのだろう？
男同士なんか気持ち悪いって思われちゃうのかな？
でも、時々合う視線、紅く染まる頬、はにかむような笑顔、潤んだ瞳、触れ合う指先から伝わる熱と俺の肘に当たる君の胸の鼓動が、俺を誤解させて行く。
樹「ねえ、きょも・・」
大「ん？」
樹「・・俺んち、来ねえ？・・・」
熱を帯びた視線で見つめると、きょもの瞳がゆらゆら揺れる。
樹「俺・・きょもの事好きなんだわ・・・」
きょもは目を見開いて驚いた様子だったけど、暫くの沈黙の後コクンって頷いた。
そして俺の指先を少し冷えた君の指先が絡め取って
キュっと握るから、そのまま引き寄せて強く抱き締めた。
〜 〜 〜 〜 〜 〜
玄関を開け、そのまま我慢出来ずに強く抱きしめると
きょもの両手が俺の背中に回る。
大「樹・・・樹・・・」
樹「きょも・・・好き。初めて会った時から・・・」
大「樹・・・」
樹「俺、本気だから・・・」
大「・・・樹。俺は・・・俺は・・・」
樹「きょも？」
大「俺も樹の事・・・でも・・・」
最後まで聞くのが怖くて思わず唇を塞いだ。
大「・・んっ・・:あぁ・・・樹・・・だめ・・・」
深く口付ける手前で、胸を手で押し返された。
樹「なんで？やっぱり男同士だから？」
大「違うっ！！違う・・・」
樹「じゃあ、俺だから？」
首を左右にブンブンて激しく振る。
樹「じゃあ、なんで？嫌ならそう言ってくれよ！
恋愛対象として見れないならそう言ってくれて構わないから！」
大「・・・」
樹「きょも・・・」
大「・・うっ・・・う・・・クスン・・・樹・・・」
大「俺なんかやめた方がいい・・・」
樹「きょも？」
大「俺なんか・・・」
樹「俺の事嫌い？」
大「・・・き・・・」
樹「きょも？」
大「好き・・・」
大「樹の事・・・ほんとは好き・・・でも・・・」
もう一度強く抱きしめる。
樹「もう聞こえない・・。好きって言葉しか聞こえなかった・・・」
大「樹・・駄目・・・」
本当に最後の言葉なんか耳に入らなかった。
抱き締めた彼の温もりと甘い香りが俺の身体中を駆け巡り、そのまま寝室にに引き摺り込んでベッドに押し倒す。
衣服を全部剥ぎ取って、彼の白く陶器のように滑らかな肌に手を滑らせると不安げに俺を見つめた。
樹「愛してる」
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櫂(プロフ) - thhyさん» thhy様、とても嬉しいです！かなり昔の作品ですが私もお気に入りなので、thhy様のコメント頂けて機会があったら続編も書いてみたいなって思えました。ありがとうございます(^^) (2月9日 0時) (
レス) id: 10b1900e3d (このIDを非表示/違反報告)
thhy - このお話とっても面白いので更新待ってます！ でも、無理だけはしないでくださいね！ (2月3日 11時) (レス) @page50 id: 69657aab33 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - sailさん» うわぁーん！sailさんお久しぶりです！嬉しい！読んで頂いてるだけでも励みになります(//∇//)しかし今回は難産でした笑。jsygはいつも書いてるので良かったのですが残り２組が難しかった。でも大好きって言ってもらえて良かった（≧∇≦）まだまだ精進せねばです笑 (2021年6月25日 1時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
sail(プロフ) - お久しぶりです！最近立て込んでいて感想等書けなかったのですが、櫂さんの作品をいつもすごく楽しく拝読しています！このお話も三者三様にラブラブで少し切なくて大好きでした。ラストはまさに大団円で…涙。彼らの幸せな姿をまた見られれば嬉しいです。応援してます！ (2021年6月25日 0時) (レス) id: b8f530ada7 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - サキさん» サキ様ぁ！コメントありがとうございます(^^)そう言って頂けるとこちらこそ幸せな気持ちになります(//∇//)作品を作るうえで行き詰まった時に、皆さんからのコメントを読み返してパワーに変えてるんですよ(≧∀≦)本当にありがとうございます。更新頑張りますね(^^) (2021年5月19日 16時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂
| 作成日時：2021年4月13日 17時
