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ジェシーside
俺らが思っているよりも世の中は温かい。
2人で暮らす様になってそう強く感じた。
ジ「奥さんねぇ・・・」
でへへへってにやけてると向かい側から銀髪男がやって来た。
ジ「樹！！おっはよ！！
樹「うっす・・・優吾いる？」
ジ「いるよ！」
樹「また海外から注文入ったから・・頼みに来た」
ジ「俺の優吾にあんまり無理させないでよ！！」
樹「へいへい・・」
朝の樹はこんなふうにいつも不機嫌だ。
今でこそ親しく出来るけど、優吾に紹介された当初はめっちゃ緊張した。
なんたって2回くらいメンチ切られてたからさぁ。
その話をすると樹はいっつもケラケラと笑う。
それにしても樹の正体を知った時はびっくりしたなぁ。
優「樹はこの店のオーナーで、俺の異母兄弟だよ」
ジ「へ？」
優「俺の母親、樹のお父さんの愛人だったんだ・・」
ジ「え・・そ・・そうなの？」
優「うん・・。子供の頃、母親には『父親は死んだ』って言われててさ。
まぁ、本当にその父親が亡くなって、遺産がどうのって話になった時、判明したんだ」
ジ「そっか・・・」
優「いざこざに巻き込まれたくないから、母親はすぐ遺産放棄したんだけど。
何年か後に俺の母親が亡くなった時、樹が俺のところに来て、アクセサリー屋やるならこの場所どう？って提案してくれて」
ジ「いい奴じゃん！」
優「ふふ・・そうだよ。見た目が派手だから誤解されやすいけどね」
優「すごく優しいんだ。普通自分の父親の愛人の子供なんて嫌だと思うけど。
俺がジェシーの事で悩んでた時もいつも慰めに来てくれて・・」
ああ、だから俺の事睨んだりしてたのか・・。
そこは納得いくけど・・。
ジ「でもさぁ。何か過剰じゃない？」
優「なにが？」
ジ「スキンシップ・・・」
優吾は大笑いし始めた。
優「え？そう？そうなのかな？兄弟だから普通なのかと思ってたわ」
え？いやいや・・・頬にキスとかハグとか男兄弟であんなんありえねーからな。
そんな事を思い出しながらふと左手を見る。
薬指には優吾のネックレスに通されていたあのシルバーリング。
俺の為のリングだって知った時は本当に嬉しかった。
リングの後ろにお互いの名前を刻み、そして改めて
教会で誓いの言葉を交わして2人で左手の薬指にはめた。
式の事を思いだし、ニヤニヤしながらそのリングに
キスをする。
そして今日も優吾の待つ家に早く帰ろ！て鼻歌を歌いながら空を見上げて歩き出した。
「物言わぬ恋」fin
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櫂(プロフ) - thhyさん» thhy様、とても嬉しいです！かなり昔の作品ですが私もお気に入りなので、thhy様のコメント頂けて機会があったら続編も書いてみたいなって思えました。ありがとうございます(^^) (2月9日 0時) (
レス) id: 10b1900e3d (このIDを非表示/違反報告)
thhy - このお話とっても面白いので更新待ってます！ でも、無理だけはしないでくださいね！ (2月3日 11時) (レス) @page50 id: 69657aab33 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - sailさん» うわぁーん！sailさんお久しぶりです！嬉しい！読んで頂いてるだけでも励みになります(//∇//)しかし今回は難産でした笑。jsygはいつも書いてるので良かったのですが残り２組が難しかった。でも大好きって言ってもらえて良かった（≧∇≦）まだまだ精進せねばです笑 (2021年6月25日 1時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
sail(プロフ) - お久しぶりです！最近立て込んでいて感想等書けなかったのですが、櫂さんの作品をいつもすごく楽しく拝読しています！このお話も三者三様にラブラブで少し切なくて大好きでした。ラストはまさに大団円で…涙。彼らの幸せな姿をまた見られれば嬉しいです。応援してます！ (2021年6月25日 0時) (レス) id: b8f530ada7 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - サキさん» サキ様ぁ！コメントありがとうございます(^^)そう言って頂けるとこちらこそ幸せな気持ちになります(//∇//)作品を作るうえで行き詰まった時に、皆さんからのコメントを読み返してパワーに変えてるんですよ(≧∀≦)本当にありがとうございます。更新頑張りますね(^^) (2021年5月19日 16時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂
| 作成日時：2021年4月13日 17時
