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ジェシーside
ジ「危なっっ!!!」
咄嗟に彼を抱き止めたけど、勢いがあり過ぎて2人
一緒に転倒した。
優「・・ご・ごめん・・・」
ジ「ててて・・大丈夫?こーち・・・」
優「俺は全然・・ジェシーこそ・・・」
こーちの下敷きになった俺は思わず笑ってしまった。
ジ「こーち・・・ぷっ!!!」
優「な、なに?」
ジ「何も無いとこで、あんな風に転ぶ?
吹っ飛んでやんの・・・。
昔っからそうだよね、肝心な場面でそそっかしいの・・よくおっちょこーちって呼ばれてたもんな。
ふふふ・・」
優「へ??え・・///う、うるせえー!」
お互い顔を見合わせAHAHA〜、ヒャヒャヒャって
笑い合うと、高校生の頃に戻ったみたいで・・・。
俺は俺の上に乗っかる形になっているこーちを抱き締め、背中をポンポンと叩いた。
ジ「・・友達に戻れるかな・・俺達・・・」
優「・・うん・・そうだね・・」
こーちが俺の事をどう思っているかはわからないけど、俺が彼の事をまだ愛しているのは紛れも無い事実。
けど、こうやってこーちと笑い合えた事で、俺は美咲と俺の子供と3人で生きて行く事を改めて決心した。
ふふって笑い合って、お互いの思いが昇華されようとしたその時。
店の扉が開く。
現れたのは抱き合っている俺たちを見て驚いた顔をした美咲。
すぐに顔を歪め「嘘つき・・・」って言いながら
踵を返して走り出した。
ジ「待って!美咲!!」
優「誤解させちゃった!」
俺らは立ち上がり、美咲を追った。
俺らの前を行く美咲はかなりのスピードで走っているけど、俺らの足にはかなうわけもなく、距離はあっという間に縮んで行く。
ジ「美咲!!走るな!!美咲!!」
優「美咲さん!待って!走っちゃダメ!!」
するととある公園の階段の手前で彼女はへたり込んだ。
ジ「美咲・・大丈夫か?」
荒い息の下、美咲はこーちを睨んだ。
美「嘘つき!!サイテー!!」
優「ちが・・・」
ジ「やめろ!美咲!あれは誤解だ!俺達・・・」
美「泥棒猫!!」
美「男のくせに!!」
ジ「美咲!違うんだ!」
俺の言葉なんて耳に入らないほど彼女は興奮状態になっていた。
美「子供も産めないくせに!!」
ジ「美咲!!」
優「ごめん・・ごめんなさい・・でも・・・」
美「ホント、気持ち悪い!!もう二度とジェシーに近づかないで!!」
そう言って、美咲が勢い良くが立ち上がった瞬間、
彼女が階段側に向かってふらついた。
ジ・優「危ない!!!」
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櫂(プロフ) - thhyさん» thhy様、とても嬉しいです!かなり昔の作品ですが私もお気に入りなので、thhy様のコメント頂けて機会があったら続編も書いてみたいなって思えました。ありがとうございます(^^) (2月9日 0時) (レス) id: 10b1900e3d (このIDを非表示/違反報告)
thhy - このお話とっても面白いので更新待ってます! でも、無理だけはしないでくださいね! (2月3日 11時) (レス) @page50 id: 69657aab33 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - sailさん» うわぁーん!sailさんお久しぶりです!嬉しい!読んで頂いてるだけでも励みになります(//∇//)しかし今回は難産でした笑。jsygはいつも書いてるので良かったのですが残り2組が難しかった。でも大好きって言ってもらえて良かった(≧∇≦)まだまだ精進せねばです笑 (2021年6月25日 1時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
sail(プロフ) - お久しぶりです!最近立て込んでいて感想等書けなかったのですが、櫂さんの作品をいつもすごく楽しく拝読しています!このお話も三者三様にラブラブで少し切なくて大好きでした。ラストはまさに大団円で…涙。彼らの幸せな姿をまた見られれば嬉しいです。応援してます! (2021年6月25日 0時) (レス) id: b8f530ada7 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - サキさん» サキ様ぁ!コメントありがとうございます(^^)そう言って頂けるとこちらこそ幸せな気持ちになります(//∇//)作品を作るうえで行き詰まった時に、皆さんからのコメントを読み返してパワーに変えてるんですよ(≧∀≦)本当にありがとうございます。更新頑張りますね(^^) (2021年5月19日 16時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:櫂 | 作成日時:2021年4月13日 17時