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優吾side
ジェシーが好きだった。
高校生の時からずっと片想い。
明るくてみんなに優しくて、一緒に居て楽しくて気を使わない彼に惹かれた。
モデルみたいに格好いいのに親しみやすくて
時折見せるはにかんだ笑顔が大好きだった。
いつも一緒にいるのに永遠に話が尽きないところも。
けど、同性である事が壁となって思いは告げられぬまま卒業を迎えた。
ジェシーに「親友だから交換しよう」と言われた第二ボタン。
本来の意味とは違うけど、嬉しくてしょうがなかった。
歩道橋の上で君から手渡された瞬間、君に好きだと言えたらどんなに楽かと心が揺れた。
けれど、親友というポジションすら奪われるのが怖くて結局言い出せなかった。
その後ジェシーは東京の大学に進学し、俺はデザインの勉強をする為、地元に残った。
連絡はそのうち途絶え、あれから8年。
彼の事を思い出しながら右手の薬指にはめたシルバーリングをくるくる回していたらまた胸が苦しくなった。
このリングは俺とジェシーのペアリングにしたくて
作ったもの。
もちろん彼に渡す気なんてさらさら無くて、ただの
空想と自己満の世界。
みんなに彼女はどこの誰だと、ずっと追求され続けたけどそんな人は居るはずも無く、ただただジェシーを想ってこのリングを身につけていた。
ネックレスに通した指輪は、渡したい人に渡せない
行き場を無くした俺の想い。
こんなんジェシーに知られたらドン引きされる。
だって8年も忘れられないなんて。
いつかは忘れられると思っていたのに。
けどあの日、俺たちは再会してしまう。
ああ、ジェシー。
やっぱり君が好きだ。
俺が抱えていたミモザの花束の向こう側。
変わらぬ君の美しい顔が見えた時の、俺の気持ちを君は知らない。
再会してから8年の隙間を埋めるように過ごす日々は
嬉しくて心が踊った。
でもそんな幸せも束の間、ジェシーと美咲さんが指輪を作りに来て、また俺の心は沈んだ。
そして昨日、追い打ちをかける様に彼女が1人で俺の店にやって来て突然泣き出した。
美「高地さん、お願い・・・ジェシーを・・あの人を私から盗らないで！」て叫んだ。
何を言ってるんだろう？この人は・・？
貴方こそ何でも持ってる。
女性である事からして俺はスタートすら並べないのに俺が貴方からジェシーを奪えるわけがない。
優「美咲さん、落ち着いて。俺とジェシーは・・」
美「ジェシーは貴方の事が好きなの！」
優「へ？」
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櫂(プロフ) - thhyさん» thhy様、とても嬉しいです！かなり昔の作品ですが私もお気に入りなので、thhy様のコメント頂けて機会があったら続編も書いてみたいなって思えました。ありがとうございます(^^) (2月9日 0時) (
レス) id: 10b1900e3d (このIDを非表示/違反報告)
thhy - このお話とっても面白いので更新待ってます！ でも、無理だけはしないでくださいね！ (2月3日 11時) (レス) @page50 id: 69657aab33 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - sailさん» うわぁーん！sailさんお久しぶりです！嬉しい！読んで頂いてるだけでも励みになります(//∇//)しかし今回は難産でした笑。jsygはいつも書いてるので良かったのですが残り２組が難しかった。でも大好きって言ってもらえて良かった（≧∇≦）まだまだ精進せねばです笑 (2021年6月25日 1時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
sail(プロフ) - お久しぶりです！最近立て込んでいて感想等書けなかったのですが、櫂さんの作品をいつもすごく楽しく拝読しています！このお話も三者三様にラブラブで少し切なくて大好きでした。ラストはまさに大団円で…涙。彼らの幸せな姿をまた見られれば嬉しいです。応援してます！ (2021年6月25日 0時) (レス) id: b8f530ada7 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - サキさん» サキ様ぁ！コメントありがとうございます(^^)そう言って頂けるとこちらこそ幸せな気持ちになります(//∇//)作品を作るうえで行き詰まった時に、皆さんからのコメントを読み返してパワーに変えてるんですよ(≧∀≦)本当にありがとうございます。更新頑張りますね(^^) (2021年5月19日 16時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂
| 作成日時：2021年4月13日 17時
