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北斗side
樹。
お前は生きてるんだね。
運命的には残酷というのかもしれない。
それでも
消えかけていた命を君は救った。
樹。
会いたい。
一度でもいいから。
俺はある決心をした。
本来、心臓移植はコーディネーターにより進められ
移植する側と移植される側との接触や情報の公開は
一切禁じられている。
それは移植による利害関係を発生させない為のものであるけれど、近年海外では、お互いに会いたいという希望が一致した場合のみ面会出来たりするケースも増えている。
それは臓器提供した側の家族のメンタルを考慮したものが多い。
日本ではそこまで進んではいないけど。
こんな偶然あるだろうか？
大我に悪気は無かったんだろう。
具体的な症例を上げて講義する事もあるから、俺の家族の事なんてまだ知らない大我は、今日の講義で何か感ずるものがあって、樹の臓器提供と心臓移植の話をしたんだと思う。
どうしても気になった俺は翌日から、図書館で当時の事故の記事を漁った。
一度切れた糸を手繰り寄せる様な作業。
すると、情報がパズルのように繋がって、ある名前までたどり着く。
俺はその子の中に息づく樹に会いたくて、駄目だと思いながらも一度だけ
その家の前まで行った事があった。
表札を確認し、ある家の前の向かい側にあった公園のベンチに座り待機する。
だいぶ時間が経った頃。
玄関の扉が開いた。
思わず立ち上がって近くまで移動する。
すると憮然とした表情で、背の高い少年が出て来た。
？「もう決めたから！！1人暮らしするって！！」
？「待ちなさい！！まだいいって言ってないわよ！」
？「もう、ほっといてくれよ！！」
その少年は不機嫌そうに庭の門まで歩いて来た。
その後を母親らしき人が追いかける。
？「待ちなさい！」
彼は門扉を乱暴に開けて、ずっと見つめていた
俺の方を不審そうにチラリと一瞥していたけど、足を止める事なく俺の前を通り過ぎた。
遠ざかる足音と遠くなる彼の背中をいつまでも見送る。
北「・・樹・・・」
それからもう2度とその家を訪れる事は無かった。
樹の心臓が彼の中で息づいている。
その姿を見れたから。
けれどまさか
優吾を探していた先で、彼に再会するとは思わなかった。
樹の心臓を移植された少年。
ルイス・ジェシーに。
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櫂(プロフ) - (名前)こーじさん» こーじ様ぁ。私の拙い作品を読んで頂きありがとうございます(//∇//)とても嬉しい〜。こちらの作品は途中自分も辛くなってなかなかお話しが進まなくなった思い出深いものです。これからもこーじ様にハマって頂ける作品を作れたらなぁって思います（≧∇≦） (2022年4月12日 17時) (
レス) id: 71bb51adba (このIDを非表示/違反報告)
(名前)こーじ(プロフ) - 最近、櫂さんの作品を見るのにハマっています‼︎今回の作品を見つけてやっぱり、櫂さんの作品に間違いはないなと思いました。それに、この作品めちゃ泣けました😭😢 (2022年4月11日 23時) (レス) @page34 id: f61fc3e8a4 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - たぬをさん» そんなそんな。たぬを様をメロメロに出来たら本望ですよ(//∇//)これからも振り回せるようにygみたいに筋トレして精進しまーす笑笑(≧∀≦) (2021年4月3日 21時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
たぬを(プロフ) - 嗚呼ああっっ櫂様の作品や櫂様からのコメ返しでメロメロにされてしまう(泣)まるでygのような櫂様に振り回されたいっっ(≧∀≦) (2021年3月28日 20時) (レス) id: 31d9a0f904 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - たぬをさん» とっても嬉しいのです(//∇//)これからもよろしくお願いします(^^)ドロドロは「鵺」の方で発散して行きます！笑。 (2021年3月28日 18時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂
| 作成日時：2021年1月5日 21時
