24 忘れたくても ページ25
優吾side
北斗は俺に気がつくと靴音を立てながら俺に近付いて来た。
北「・・・どこ行ってた・・」
両肩を掴まれて揺さぶられる。
北「どこ行ってた！！」
優「・・・」
北「優吾！！」
優「北斗には関係ない・・・」
俺の肩を掴んでいた北斗の腕を振り解いて、部屋の鍵を開けて玄関に入ると、北斗も身体を押し込んで入って来た。
そのまま靴を脱いでリビングまで行くと、腕を掴まれ
た。
身体がクンっと背後に引っ張られ、後ろを向かされる。
北「あの子と一緒にいたのか？」
北「なあ！！」
優「・・・」
核心を突かれていたたまれなくなった俺は北斗から眼を逸らした。
北「優吾！！！」
優「うるさい！！ほっといて！！」
バチンっと乾いた音がしたと同時に左頬に痛みが走る。
優「痛・・・」
何か言い返そうとしたら、北斗に抱き締められた。
北「もうやめるんだ・・・。こんな事・・・あの子は・・・」
優「・・離して・・・」
北「もう・・・忘れて前に進もう・・・」
優「嫌だ！！」
北「樹もそれを望んでるはずだ・・・」
優「！！」
優「なんで？・・北斗・・・なんで？・・・」
北斗の言わんとしている事は俺も重々承知だった。
ずっと何度も何度も自分に問いかけて来た。
けど答えなんか見つからなかった。
優「帰って・・・・・」
優「お前には関係ない・・・」
泣いてる顔を見られないよう北斗の胸を押して距離を取る。
優「・・北斗にはもう大切な人がいるでしょ・・・。
俺の事なんか構ってないで・・・お前こそ幸せになりなさい・・・」
北「・・・こういう時だけ・・・・先生ぶるのやめろよ・・・」
北斗の綺麗な瞳から涙が溢れた。
優「早く帰って・・・」
優「帰りなさい！！！」
俺の剣幕に北斗は後ずさりしたと思ったら、俺に背を向けた。
北「また来ます・・・」
玄関の扉が閉まり、部屋の中が静かになると立っていられなくなった俺は壁に背中を預けた。
そのままズルズルと座り込んで北斗の帰った玄関を
時が止まっているかの様にしばらくぼんやり眺めていた。
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櫂(プロフ) - (名前)こーじさん» こーじ様ぁ。私の拙い作品を読んで頂きありがとうございます(//∇//)とても嬉しい〜。こちらの作品は途中自分も辛くなってなかなかお話しが進まなくなった思い出深いものです。これからもこーじ様にハマって頂ける作品を作れたらなぁって思います（≧∇≦） (2022年4月12日 17時) (
レス) id: 71bb51adba (このIDを非表示/違反報告)
(名前)こーじ(プロフ) - 最近、櫂さんの作品を見るのにハマっています‼︎今回の作品を見つけてやっぱり、櫂さんの作品に間違いはないなと思いました。それに、この作品めちゃ泣けました😭😢 (2022年4月11日 23時) (レス) @page34 id: f61fc3e8a4 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - たぬをさん» そんなそんな。たぬを様をメロメロに出来たら本望ですよ(//∇//)これからも振り回せるようにygみたいに筋トレして精進しまーす笑笑(≧∀≦) (2021年4月3日 21時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
たぬを(プロフ) - 嗚呼ああっっ櫂様の作品や櫂様からのコメ返しでメロメロにされてしまう(泣)まるでygのような櫂様に振り回されたいっっ(≧∀≦) (2021年3月28日 20時) (レス) id: 31d9a0f904 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - たぬをさん» とっても嬉しいのです(//∇//)これからもよろしくお願いします(^^)ドロドロは「鵺」の方で発散して行きます！笑。 (2021年3月28日 18時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂
| 作成日時：2021年1月5日 21時
