13 秘密 ページ14
ジェシーside
あれから約1年。
それからというもの、こうやって俺は先生と秘密の関係を続けている。
意識を飛ばして眠る先生の額に張り付いた前髪を撫で
指で唇をなぞる。
密かに指を絡ませ、大好きな寝顔をしばらく見つめていた。
( ・・嘘つき。俺の事なんか好きじゃないくせに・・
俺も好きじゃない。お前なんか )
さっき言われて密かにショックだった言葉を思い返す。
俺はホントに好きなんだけど・・・。
でも俺が無理矢理始めたこの関係じゃ、嫌われてもしょうがないよな・・・。
ジ「・・・センセ・・・好きだよ・・・本当に・・」
じわりと涙がこぼれて来て「恋」がこんなに苦しい物だと、初めて実感した。
今まで、俺に告白して来た女の子達を無下にして来た
事を後悔する。
きっと告白って物凄いエネルギーを使う。
なのに俺は、あの女の子達に酷い扱いをして来た。
俺、ホント最低だな・・・。
俺は真剣に告白して先生に断られるのが怖くてそれすらも出来ない・・・。
「先生・・・」物凄く小さな声でつぶやきながら、グズグズと泣いていたら、いつの間にか先生が眼を覚まして俺を見つめている事に気が付いた。
ジ「わぁっ！！！びっくりした・・・」
驚いて、握っていた手を咄嗟に離す。
優「・・・なんで泣いてるの・・？」
ジ「べ、別に・・・」
優「・・・・・」
優「帰る・・・」
先生はベッドから立ち上がり、
優「・・いっ・・つ・・・」て腰を押さえながら顔を歪め、ふらふらしながらシャツに袖を通す。
ジ「ゆーご・・・」
優「・・・」
じ「セーンセ・・・」
優「・・なに？」
ジ「・・・今度さ・・・どっか行こうよ・・・」
優「・・・なんで？」
ジ「なんでって・・・。でーと・・・」
優「行けるわけない・・・。そんなの・・・」
ジ「どっか、遠くに行こ！誰も来なそうな海とか！」
先生は俺の話を聞いているのか聞いていないのか
あっという間に身支度を整え、コートを着始めた。
帰り間際、玄関に行こうとする先生を背後から抱き締める。
ジ「先生！！」
優「・・・誰も来なそうな海・・・あるならいいよ」
ジ「へ・・・」
優「探しておいて・・」
ジ「マジ・・・？」
ジ「え！！！いーの！！？俺、マジで探すよ！！」
優「・・いいよ・・」
先生は前を向いているからどんな気持ちでそういったのか、表情すら見えない俺にはわからない。
けど、「いいよ」って言ってくれた事が純粋に嬉しかった。
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櫂(プロフ) - (名前)こーじさん» こーじ様ぁ。私の拙い作品を読んで頂きありがとうございます(//∇//)とても嬉しい〜。こちらの作品は途中自分も辛くなってなかなかお話しが進まなくなった思い出深いものです。これからもこーじ様にハマって頂ける作品を作れたらなぁって思います（≧∇≦） (2022年4月12日 17時) (
レス) id: 71bb51adba (このIDを非表示/違反報告)
(名前)こーじ(プロフ) - 最近、櫂さんの作品を見るのにハマっています‼︎今回の作品を見つけてやっぱり、櫂さんの作品に間違いはないなと思いました。それに、この作品めちゃ泣けました😭😢 (2022年4月11日 23時) (レス) @page34 id: f61fc3e8a4 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - たぬをさん» そんなそんな。たぬを様をメロメロに出来たら本望ですよ(//∇//)これからも振り回せるようにygみたいに筋トレして精進しまーす笑笑(≧∀≦) (2021年4月3日 21時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
たぬを(プロフ) - 嗚呼ああっっ櫂様の作品や櫂様からのコメ返しでメロメロにされてしまう(泣)まるでygのような櫂様に振り回されたいっっ(≧∀≦) (2021年3月28日 20時) (レス) id: 31d9a0f904 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - たぬをさん» とっても嬉しいのです(//∇//)これからもよろしくお願いします(^^)ドロドロは「鵺」の方で発散して行きます！笑。 (2021年3月28日 18時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂
| 作成日時：2021年1月5日 21時
