Abyss

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ジェシーside

その翌日

ジ「よ！おっはよ！」

慎「お！なぁ〜んか久々ご機嫌じゃん！」

ジ「まぁ〜ねぇ」

慎「昨日休んだから具合悪いのかと思った。元気じゃん」

ジ「AHAHA〜。まぁ、ちょっとね」

慎「なんだよそれ」


すると教室の前のドアが開いて高地先生が入って来た。

いつもと雰囲気の違う様子に教室がざわつく。

眼鏡をしていないのだ。


慎「あっれ？イメチェン？先生、眼鏡してないね・・。そういえばなんか先生もさ、昨日具合悪くて休んだんだぜ」

ジ「ふぅ〜ん」

慎「何その興味無い感じ」

ジ「ハハハ。そう？」

慎「なんか顔色悪いよね。お前と違って・・・」

ジ「え〜〜。そ？俺だって具合悪そうじゃない？」

慎「いや、全然」

ジ「DAHAHAHAHA〜」

大声で笑った俺を、先生はチラリとみたけど注意はされなかった

慎「あれ？注意されないね・・・なんか調子狂うな。なあ！ジェシー！」

ジ「まあな・・・」


　 〜 〜 〜 〜 〜


放課後

ジ「わっ！！」

優「わ！！」

びっくりさせようと廊下の角で先生を待ち伏せし、
驚かせた後、腕を掴んでトイレの個室に連れ込む。

優「ジェシー・・・」

ジ「センセ。昨日は楽しかったね・・・」

優「や、やめなさい・・・」

ジ「センセ・・・。今日はなんで眼鏡掛けてないの？」

優「考え事してて・・忘れた・・」

ジ「伊達メだったの？」

優「うん・・・」

ジ「ふぅーん。ダメだよ。眼鏡掛けてないと」

優「え・・・」

ジ「先生が可愛いのみんなにバレちゃう」

優「か、からかうんじゃない！」

トイレの鍵を開けて出て行こうとする先生の腕を掴んで扉に押し付ける。

ガタガタと不安定に揺れる扉。

優「やめなさい！！」

ジ「しーっ。大声出すと聞こえちゃうよ」

先生ははっとして急に大人しくなった。

そのまま唇を重ねようとしたら、俺の顔を押さえつけて、ふるふると首を左右に振った。

優「昨日でもう終わりって・・・」怯えた様子で小声で囁く。

ジ「はは・・確かに一昨日の写真は消したよ。でも昨日のはまだあるんだ・・・どうする？」

優「ぇ・・・」

ベッドでぐったりと寝ている先生と俺の自撮りを見せる。

優「そ・・んな・・・」

ジ「俺、これから部活だから。後で俺んち来て」

先生のポケットに俺の家の住所と地図を書いたメモを押し込んで、頬にキスをする。

ジ「じゃね」

呆気に取られている先生を扉の前からどかして、俺は個室から出た。

あ〜あ。俺って本当クズだな・・・。

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