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優吾side
退院してからリハビリを兼ねて時々大学に行ったり、バイトに行ったりしてなんとなく毎日を過ごしている。
今でもまだジェシーに似ている人とすれ違うと、後を追いかけたりしてしまう。
彼の気配はもう感じないのに。
バイトから帰宅するとまだ誰もおらず、しーんと静まり返る部屋。
夕飯の支度をするまでにはまだ時間があったから海へ散歩する事にした。
波打ち際まで歩くと、入院していたせいかいつもより少し息切れがする。
寄せては返す波を見ていたら、ジェシーとふざけあって散歩していた日々をまた思い出してしまった。
ここ何日かで、深呼吸をすると少し泣くのを我慢できる自分を知った。
それでも涙の幕が張られて来たから、溢れないように上を向いたけどやはり止める事は叶わなかった。
誰もいないし。いっか。
そう思って泣きながら叫んだ。
優「ジェシーのバカやろーーー！！」
優「なんでいつも一緒にいられないんだよーー！！」
俺は思わず冷たい海の中に足を踏み入れた。
そうだ・・いっそ・・このまま・・
そうしたらジェシーに会える・・
ジャバジャバと海に数歩進む・・・
「・・・ご・・・」
「・・ゆ・・・ご・・」
微かに聞こえる声・・。
そちら側に視線を移すと・・・。
夕陽に照らされた見覚えのある大きなシルエット。
「ゆーご」
俺は思わず両手で口を塞いだ。
優「んっうっっ・・・・うっ・・・・」
声にならない声が漏れ出て、涙がまた溢れ出す。
「ゆーご！！！！！！！！！！！！！！！」
返事をするよりも身体が先に動いて、冷たい海から出ると、俺は思わず走り出していた。
「ジェシーーーー！！！！！！！！！！」
砂に足が取られ、体力が戻っていない俺は危うく転倒しそうになる。
前のめりになった瞬間、懐かしいあの腕に抱き留められた。
優「ジェシー！！！」
ジ「ゆーごゆーごゆーご！！！」
お互いを息も出来ないくらいに強く抱き締め合う。
俺は見上げてジェシーの顔を確かめた。
優「あぁ・・・嘘でしょ・・信じられない・・」
後から後から溢れ出る涙で霞んでジェシーの顔がよく見えない。
優「ジェシー・・・顔をよく見・・・
言うよりも早くジェシーの顔が近づいて来て俺の唇を塞いだ。
優「ふ・・ん・・あっ・・」
波の音を聞きながら、彼の口内の熱さと合わさった身体の温かさに目眩がした。
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櫂(プロフ) - まるさん» まる様！！ありがとうございます！そんな風に言って頂けて感無量です(≧∀≦)また新しい作品を作るパワー頂きました！ありがとうございます(^^) (2020年11月30日 15時) (
レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
まる - ボロ泣きしてしまいました…めちゃくちゃ感動しました！(´；ω；｀)すばらしい作品をどうもありがとうございました！ (2020年11月30日 14時) (レス) id: 6e45c6f829 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - sailさん» sailさぁーん！ありがとうございます！1番最後に書き始めた作品なのに1番早く終わっちゃいましたね笑。結末がもうハッピーエンドしか見えてなかったので(≧∀≦)sailさんに胸キュンって言って頂いて楽しんでもらえたらもう感無量です(//∇//) (2020年11月16日 1時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
sail(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様でした！可愛いワンコjsに前世の悲恋、kcくんの悲しい過去など、毎回ドキドキハラハラさせられました。二人がついに結ばれてよかったです…指輪がもう胸キュンでした（ ; ; ）心温まる素敵なお話をありがとうございました！ (2020年11月15日 23時) (レス) id: 453335a42f (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - 佐倉弥さん» 佐倉さんの作品もとても楽しみにしてます。また読み返したりして楽しんでるんですよ(//∇//)今後も残りの作品、頑張って更新して行こうとおもっておりますのでよろしくお願いします！！！長くなってしまってすみません！ (2020年11月15日 21時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂
| 作成日時：2020年10月10日 9時
