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優吾side
その人は微笑みながら俺をじっと見つめる。
紫がかったグレーのような色をした不思議な瞳の色に
引き寄せられた。
?「お菓子付いてるよ笑」
そう言ってその人が俺の頬に手を近づけた途端
ジ「ちょっと!ストーップ!!ストップ!!」
て大声で言いながらジェシーが近づいて来た。
大きな靴音を立てながらこっちに来たかと思ったら
ジ「ダメです!!」
て俺の肩をグイッと引き寄せた。
優「オメー集中しろよ!」
するとスタッフがみんなで大笑いしている。
この様子からしてジェシーはこの現場に溶け込んで、みんなに愛されてるんだろうなっていうのがわかる。さすが!あの短期間でここまでなるなんてコミュニケーションオバケだよな。
て、でも仕事中だからね!
すると金髪イケメンさんが大笑いし始めた。
?「AHAHAHA〜!AHAHAHA〜!」
?「あ〜おかしい!!」
ジ「あれ?日本語・・・」
優「知らないの?この人めちゃくちゃ日本語上手だよ。」
ジ「へ?」
すると更にその人は大笑いをしている。
スタッフA「もう、カイル、からかうのやめたら?」
カメラマン「ホントに」
2人して頭にハテナマークを付けていたら(もちろん俺は英語わからないので)
カメラマン「彼はこのブランドのデザイナー兼社長だよ。カメラマンでもあるけどね。」
ジ「え!!」
初日にちょっとだけ写真を撮ってくれて、その後スタジオをぶらぶらして全然仕事しないからメインのカメラマンじゃないのか、サボってる人なんだと思ってた。
優「?」
カ「AHAHAHA〜。ごめんごめん。
あのさ俺この前日本に行ったのよ。その時ジェシーが表紙になった雑誌を見てね、俺のブランドイメージにぴったりって思ったの。
でも初日に君が来て写真撮り始めたら、なんか違うなと思ったわけ」
ジ「え?」
ジ「だからすぐ写真撮るのやめたんですか?」
カ「そーね。着いたばっかりだし時差ボケで調子が悪いのかなって。だから俺が撮るのはちょっと様子見ようてなったのよ」
ジ「すみません」
カ「いやいや」
カ「まぁ、先に他の仕事してもらってて調子が最高の時に撮りたいな」って。
カ「そしたら倒れちゃたでしょー」
ジ「ホントすみません。」
カ「でもさ、今日なんかホント今までで1番いい表情をしてるわけよ。」
そう言ってカイルさんはニヤニヤし始めた。
カ「それってさ・・・」
ジ「わー!わー!わー!!しーっ!!しっ!」
ジェシーはカイルさんの口を慌てて手で塞いだ。
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櫂(プロフ) - ヨッシーさん» ヨッシーさん!コメントありがとうございます!作品読んで頂いてありがとうございます!とっても嬉しいです(^^)さて、ここでは詳しくは言えませんがヨッシーさんが18歳以上であれば、「設定」の1番下の方の設定を変えて頂ければ「手紙2」もよんで頂けると思いますよ。 (2020年9月17日 7時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - 櫂様へ はじめまして、こんばんは!いつも素敵な作品を読ませていただいておりますm(__)m『手紙2 〜君への想い〜』はR指定なのですよね?どうしたら読む事が出来るのか教えていただけたら嬉しいです!是非宜しくお願い致しますm(__)m (2020年9月16日 23時) (レス) id: c200c5a351 (このIDを非表示/違反報告)
櫂(プロフ) - ventさん» ventさん、暖かいコメントありがとうございます!私の拙い作品を読んで頂いて本当に嬉しいです!手紙は1番初めに書いた作品で読み返すと至らない点もあるのですが今回どうしても続きを書きたくなってしまいました。楽しんで頂けたら幸いです。今後も更新頑張りますね! (2020年8月5日 1時) (レス) id: 7e2afa0867 (このIDを非表示/違反報告)
vent(プロフ) - その後を読むことができて嬉しいです。緋色の月、ひまわりも読ませていただいており日々癒されております!櫂さんの書かれる少し切なくもある暖かい文章が大好きです。更新楽しみにしております!蒸し暑く過ごしにくい時期ですがご自愛くださいませ。 (2020年8月4日 23時) (レス) id: 2876756369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:櫂 | 作成日時:2020年6月19日 2時