α2 ページ29
ym
目の前で伊野尾ちゃんが倒れた。
倒れた時、俺は何もできなかった…
支える事も抱えて病院へ運ぶ事もできなくて
ただ泣きながら大人を呼びに行く事しかできなかったんだ
ーーどうして俺は子供なんだろう
どうしたら伊野尾ちゃんと肩を並べて歩けるようになるのだろう
どう頑張ったら伊野尾ちゃんの支えになれる？
｢君が薮涼介くん？｣
｢え？｣
伊野尾ちゃんが治療室からでてくるのを待っていたら少しいかつい先生に話しかけられた
｢はい…そう、です｣
｢そっか…君が、伊野尾くんの運命の番｣
運命の…番
またこの言葉だ
｢涼っ！！｣
｢っ！？…母さん？｣
｢俺が呼んどいてもらったんだ、君の鞄にお母さんの連絡先があったみたいだから…
今日はもう遅いから帰りな？｣
そう言って頭を撫でる先生
俺の荷物を持って帰る準備をする母さん…
やだ…嫌だ！あんな状態の伊野尾ちゃんを置いて帰るなんで嫌だよ！！
｢ぃ、嫌だ！！伊野尾ちゃんの側にいるんだ！！！！｣
｢涼っ！？
駄目なんだって、今日はもう帰えろ！ね？｣
｢離して母さんっ俺は伊野尾ちゃんの側にいたいんだ！！｣
涙がどんどん溢れてくる
最近顔色が悪いとは思ってたんだ
もしかして伊野尾ちゃんは大変な病気なの？
伊野尾ちゃんがいなくなっちゃったらと思うとますます涙が止まらなくて…
嫌だ！嫌だよ！！
伊野尾ちゃんがいなくなるなんて嫌だ！！
｢伊野尾ちゃんが死んじゃうなんてやだっ！いなくなっちゃうなんて嫌だ！側にいるんだ！！｣
｢涼介！！｣
｢っ！？｣
病院の廊下に母さんの声が響く
｢か…ぁ、さん｣
｢涼介…落ち着いて、大丈夫だから。
伊野ちゃんは死んだりしない、いなくならないから…まずは落ち着くの。｣
｢…ぅん｣
母さんは優しく俺の頬を撫でる
その後俺をぎゅっと抱き締めて頭を撫でてくれた
｢涼介、ちゃんと説明してあげるから今日はもう帰ろ？
伊野ちゃんは大丈夫だから、先生に任せて帰ろう。｣
｢…ぅ、ﾋｯｸ…わかった。｣
母さんに手を引かれタクシーに乗り込む。
ねぇ母さん…説明って？母さんは伊野尾ちゃんがどうして苦しそうだったか知ってたの？
あの先生も…
運命の番って言うのと関係があるの？
ーーーー俺だけ何も知らないの…？
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小さなぱんだ(プロフ) - やまあすさん» お返事遅くなってしまいごめんなさい、大好きだなんてっ勿体ないお言葉ありがとうございます(T_T)そのお言葉でどこまでも頑張れます！！続編｢ただいまΩ｣をやっと公開する事ができたので引き続き二人の行方を見守って頂けると嬉しいです！！ (2018年1月2日 1時) (
レス) id: ee35dd1067 (このIDを非表示/違反報告)
小さなぱんだ(プロフ) - やまいのLOVEさん» お返事遅くて申し訳ありません(><)いつも読んで下さり本当にありがとうございます！遅くなってしまいましたが続編｢ただいまΩ｣を公開致しましたので引き続き二人の行方を見守って頂けると嬉しいです！！ (2018年1月2日 1時) (レス) id: ee35dd1067 (このIDを非表示/違反報告)
小さなぱんだ(プロフ) - 三島さん» お返事遅くなってごめんなさい、ありがたいお言葉本当にありがとうございます(T_T)そう言って頂けると書いていて良かったと心から思います！！遅くなってしまいましたが続編｢ただいまΩ｣を公開致しましたので引き続き読んで頂けたら嬉しいです！ (2018年1月2日 1時) (レス) id: ee35dd1067 (このIDを非表示/違反報告)
やまあす(プロフ) - 完結お疲れ様です！すごく大好きな作品でした！続きを書いてくださるということで…とても楽しみにしています。無理をしない程度に頑張ってください！ (2017年12月29日 16時) (レス) id: b13c95a499 (このIDを非表示/違反報告)
やまいのLOVE - お久しぶりです！小さなぱんださん！完結お疲れ様です！この作品の続き楽しみです！！頑張って下さいね！ (2017年12月29日 12時) (レス) id: 7f8521ccdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小さなぱんだ | 作成日時：2017年12月11日 3時
