☆ひまわり happy boy☆ (ページ29)

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Aside

海人くんに誘われてKing&Princeさんの雑誌の撮影現場にお邪魔することになった。

海人くんが私のことをきちんと話してくれていたのと手を握ってくれたお陰で、マネージャーさんとも落ち着いて話せた。

現場に着くとぎゅっと抱きしめてくれたんだけど…

人目につかないとはいえ、警戒してしまって。

海人くんの残念そうな顔を見て、嫌われちゃったかな…と思ったけど、私の思いをちゃんとわかってくれた。

だけどやっぱり嫌われないか不安で、お家ならいくらでも…って言っちゃって…。

そしたら＂今日俺んちね＂って…そんなこと言われるなんて想像もしてなかった。

動揺している私をよそに、海人くんは何やらご機嫌で私をスタジオへ連れて行く。

メンバーの皆さんがたくさん話しかけてくれてすごく嬉しいけど、日頃こんなに男性に囲まれることがないから緊張しちゃって、思わず海人くんに頼ってしまった。

撮影に行ってしまう海人くんに＂頑張ってね！＂と言うと＂俺だけ見ててね？＂と耳元で言われてドキッとした。

隅から撮影を見させてもらったけど、さっきまでわちゃわちゃしていた人たちとは思えないくらい、みんな本当にキラキラしていて、とてもカッコよかった。

みんなのこと見ちゃってた…海人くん、ごめんなさい。

でもやっぱり一番見てたのは海人くんだよ。

普段はどちらかというと可愛いな～と思うことが多いけど、今日はすっごく大人な雰囲気でまた違った顔を見せられて見惚れちゃった。

海人「休憩～！Aちゃん、ちょっと」

A「あ、うん」

休憩に入るなり海人くんに連れられてスタジオの外へ。

海人「ねぇ、やっぱ我慢できない」

A「え？」

海人「ちょっとだけ……ぎゅってしたい」

撮影でのクールな表情からのギャップが激しすぎて、思考が追いつかないよ。

最初は周りを気にできたけど、今はどうしようもないくらい海人くんに触れたいし触れられたい。

A「うん…」

海人「えっ！いいの？！」

次に私が返事する前に海人くんは私のことを抱きしめた。

私の首に顔を埋める海人くん。

それは心の準備ができてないよ…。

海人「早く帰りたいな…」

早く帰りたいなんて続きがあるのかな…と考えてしまった自分はなんて大バカ者なんだろう。