☆ひまわり happy boy☆ (ページ20)

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Aちゃんちの鍵を預かってから数日。

すぐに行くとは言ったものの、仕事が忙しくなって深夜帰りばっかになったから、あの日から一度も行けてない。

やっと早く帰れそうな日…っていっても夜のいい時間。

けど会うなら今日しかない。

久しぶりになっちゃったから、一応アポを取ろうとAちゃんに電話をかける。

A『もしもし海人くん？』

数秒で電話に出たAちゃん。

会えない代わりに電話はよくしてたから、今日も自宅で俺からの電話待っててくれたのかなって思ったけど。

電話の向こうは何だか騒がしい。

海人「Aちゃん今どこ？」

A『今ね、会社の同僚が誕生日のお祝いでご飯ご馳走してくれてて…』

海人「誕生日…？え、Aちゃんの…？」

A『そうなの。今日なんだけどね』

…そんなの聞いてない！

いやそれくらい聞いとかなかった俺が悪いのか…。

海人「あの、誕生日おめでとう！今日Aちゃんち行くから！」

A『ありがとう。ん、わかった。でも帰り何時になるかわかんないよ？』

海人「大丈夫。待ってる。気にしないでゆっくりしてきてね」

A『うん』

Aちゃんの誕生日…

そんな大事なこと、どうして頭に入れとかなかったんだろ…

でも過ぎて知るより当日知れただけでもまだ良かった…。

とりあえず俺は俺なりにお祝いしよう。

プレゼントは…

海人「これかな」

急遽入ったお店で見つけた綺麗なネックレス。

それとイチゴのショートケーキ。

お腹いっぱいだろうから小さいのにした。

Aちゃん喜んでくれるかな。

あーあ…

もっとちゃんとお祝いしたかったな…。