お茶目モンスター！ ページ3
──「汝の名を告げよ」
──あ、闇の鏡の前に立った。中性的な顔してるけどあれは骨格的に男の子だな。素直でいい子そうな顔してるしうちに来てくれないかな〜！
「ユウです」
──へぇ〜！ユウ君か！不思議だけどいい名前！
「ユウ……汝の魂のかたちは………」
──鏡さん、お願い！その子、うちに頂戴！
「何してるんだい、きみは…」
──ローズハートに冷ややかな目で見られてたってどうってことないぜ！俺はユウくんをクルーにしたいもん！
「…………………わからぬ」
「なんですって？」
『え〜！なにそれ！』
──なにそれなにそれ！どういうこと！？
「この者からは魔力の波長が一切感じられない……色も、形も、一切の無である。よって、どの寮にもふさわしくない！」
「魔法が使えない人間を黒き馬車が迎えに行くなんてありえない！Aくんのような特殊なケースはあれど生徒選定の手違いなどこの１００年ただの一度もなかったはず。一体なぜ……」
──魔法の使えないニンゲンが名門校と名高いナイトレイブンカレッジに？超面白いじゃん！闇の鏡が、黒き馬車が意味もなく魔法の使えない者を連れてくるはずがない…！いいねいいねぇ！楽しくなってきたじゃん！
「もごもご…ぷはっ！だったらその席、オレ様に譲るんだゾ！」
「あっ待ちなさい！この狸！」
──あ、猫さん逃げた
「そこのニンゲンと違ってオレ様は魔法が使えるんだゾ！ だから代わりにオレ様を学校に入れろ！魔法ならとびっきりのを今見せてやるんだゾ！」
「みんな伏せて！」
──何だ何だ！なにするの猫さん！
「ん゛な゛〜〜〜！！」
「うわあ！！ あちちちっ！ 尻に火が！」
『！アルアジーム！？何してるの！』
「A〜！頼む、火消してくれ〜！」
「このままでは学園が火の海です！誰かあの狸を捕まえてください！」
──ど、どうしよう…アルアジームもカラス先生も困ってる！！どっちを優先すべき？あ、ローズハートとアーシェングロットが猫さんの方に向かった。なら俺はアルアジームについた炎を消したあと燃え広がる炎を対処すればいいのか。余裕がありそうなら２人の援護も…よし
『アルアジーム、今消すからじっとしてて！』
「消えた〜！A、ありがとな！助かったぜ！」
『ううん。それより俺は炎を消すから水で濡れないように隅の方に行ってて！あ、式典の後ちゃんと保健室行ってね！』
「おー！お前も気をつけろよ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
貝殻 - 脳内で主人公に浪川大輔さんが声を当ててくる… (4月3日 3時) (
レス) @page23 id: 021372a573 (このIDを非表示/違反報告)
ヤニ - 主人公めっちゃかわいいです…！ (9月3日 22時) (レス) @page8 id: 17ce66541a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くぁ | 作成日時：2023年8月14日 2時
