我侭スリー！ ２ ページ16
「はぁ〜〜〜〜？？ 腰抜け？誰に向かって言ってんの？」
『ここで喧嘩したって何にもならないでしょ？少し落ち着いて？』
「な、なぁ……デュース。オマエなんかキャラ変わってる気がするんだゾ？」
「……ハッ！ご、ごほん！悪い。少し取り乱した」
──口調がコロコロ変わって面白いね
「どうしよう……」
「オマエら、バーンとド派手な魔法とか使えねーのか？」
「大がかりな魔法や複雑な魔法の使用には訓練が要る」
『魔法といえど万能じゃないからね〜具現化するには強く、鮮明にイメージできなきゃできないのよ』
「先輩の言うとーり。だから魔法学校があるんだけどね。パッと思い浮かべた通りに魔法を使うにはかなり練習が必要ってワケ。ぶっちゃけ、テンパッてるとミスりやすい」
「だからグリムは火しか出せないんだ…」
『ふふ…！なかなか言うね！』
「んなっ！こ、これからもっとすごい魔法を使えるようになるんだゾ！オ、オレ様はまだ本気出してないだけなんだゾ！」
「とにかく、僕はなんとかしてあいつを倒して魔法石を持ち帰る」
「だーかーら。お前さーシャンデリアの時といい実は相当バカでしょ。さっき全然歯が立たなかったくせに「なんとか」ってなに？何度やったって同じだろ」
「なんだと！？お前こそ……」
──困ったなぁ…俺、喧嘩の仲裁は苦手なんだけど
「２人ともいい加減にしなさい！！」
「「！！」」
「うわっ。ユウ、いきなりデケぇ声出してどうしたんだゾ」
「そんなだから２人とも歯が立たないんだよ」
『おぉ…思いの外辛辣…』
「ふ…ふなぁ……」
「ぐっ……。し、しかし……一体どうしろっていうんだ」
「ちゃんと作戦を立てるべきだと思う」
「作戦？それってみんなで仲良く協力しろってこと？ハッ、なにソレ寒ッ。よくそんなダッセェこと真顔で言えんね」
「同感だ。こいつと協力なんか出来るわけない」
──………
「でも……。入学初日で退学って、もっとダセー気がするのだ」
『そもそも、俺もだけどさ、無鉄砲に突っ込んだ結果こうやって無様に尻尾巻いて逃げてきたわけでしょ？時には逃げることも大事だけどこうやって人のせいにしあってるお前たち凄いカッコ悪いよ。見てて気分悪い！』
──そういうの俺嫌い！って言ったら黙っちゃった…
「１つ提案があるんだけど……」
「………はぁ。わぁったよ。やればいいんでしょ、やれば！──で、どんな作戦？」
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貝殻 - 脳内で主人公に浪川大輔さんが声を当ててくる… (4月3日 3時) (
レス) @page23 id: 021372a573 (このIDを非表示/違反報告)
ヤニ - 主人公めっちゃかわいいです…！ (9月3日 22時) (レス) @page8 id: 17ce66541a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぁ | 作成日時：2023年8月14日 2時
