寮長兼船長は、後輩をかわいがりたい 「ｔｗｓｔ」

ウェルカム新入生！ ページ2

━━━ 鏡の間 ｰ 入学式会場 ━━━



『ふっふふ〜ん♪』


──は〜い！どちら様かは知らないけどこんにちは！いや、おはようこんばんは？まあそんなのは関係ないね！俺たち風に挨拶するならAhoy!だね！


「A、少し落ち着いて。寮長の君がそんなでどうするんだい」


『だってだって〜！初めての後輩だよ？うちは去年作られたばっかだからクルーだって少なかったし…今年はいっぱい入ってきたから宴が楽しくなりそう！歓迎会楽しみだな〜！』


──そう、実は今日入ってきた新入生の寮わけをしているのです！同郷の子から見知らぬ顔の子まで！今年１年も楽しくなりそうだな〜！


「汝の魂の形は……リバイレーツ寮！！」


『！！新入生〜！ココだよ〜！こっちこっち！』


──やった！また後輩が増えちゃった！かわいいねぇ


「──さ、これで入学式と寮分けは終わりかな？いいかい新入生たち。ハーツラビュル寮ではボクが法律(ルール)だ。逆らう者は首をはねてやるからそのつもりで」


「……ふぁ〜あ。やっとかったるい式が終わった。さっさと寮に戻るぞ。サバナクロー寮、付いてこい」


「新入生のみなさん。この度は入学おめでとうございます！みなさんが充実した学園生活を送れるようオクタヴィネル寮寮長として精一杯サポートさせていただきますよ」


「それにしても学園長はどこに行っちゃったのかしら？式の途中で飛び出して行っちゃったけど……」


「職務放棄…………」


「腹でも痛めたんじゃないか？」


──あれ？カラス先生、さっき俺になんか言ってたような？うーん…ま、いっか！


『なんだろうね〜あ、もしかして俺に内緒で探検に！？酷い！』


「違いますよ！」


「あ、来た」


『あれ、帰ってきた。おかえり〜カラス先生ったらどこ行ってたの？』


「まったく…貴方には１人足りない新入生を探しに行ってくると伝えたでしょうに…」


『そうだったっけ？ごめんなさい…』


──新入生が入ってきて嬉しくなっちゃったから忘れちゃったのかも…ダメダメだなぁ…


「まあ、反省しているようですし許してあげましょう。さあ、寮分けがまだなのは君だけですよ。狸くんは私が預かっておきますから、早く闇の鏡の前へ」


──なんだろうカラス先生の腕の中にいる子。魔獣？いいな〜！もふもふしてて猫さんみたいで可愛い！


「…そんな目で見られてもこの魔獣は渡しませんよ。これはあの子の使い魔ですからね」


──使い魔…ならしょうがないか…

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