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「Aの料理、超美味かったぜ!」
「ほんと?ありがとう」
ふわりと笑う彼女に思わず赤面する。
我が恋人ながらかわいいな、なんて心の中の自分が言葉を零す。
……って何考えてんだ、俺。
大好きな彼女の隣にいるだけで、もう頭ん中が爆発しそうなくらいだってんのに……
その彼女が、まさか……俺ん家にととっと、泊まることになるなんて、自分でも驚きだ。
……寝る所ってどうすりゃいいんだ?
俺が他の場所で寝ればいいのか?それとも……
「どしたの?さっきから顔赤いよ……?」
覗き込むようにして下からにゅっと顔を出した彼女。
ダメだ、ポーカーフェイスを忘れるな、黒羽快斗。
そんな思いとは裏腹にどんどんと赤くなる顔。
腕で隠そうとするも、隠しきれず。
「この状況でポーカーフェイスとか無理だろ……」
親父の顔を脳裏に浮かべながら呟く。
「ん?何か言った??」
「何でもねぇよ……」
「……変なの」
嗚呼、そのふわりとした笑顔が俺を癒すんだ。
綿菓子のようにふわふわで、甘くて、優しくて。
───────……絶対に手放さない。
もし誰かに心を奪われたとしても、俺がまたお前の心を奪って見せるぜ、A。
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もっさ(プロフ) - めっちゃめっちゃおもろかったです!更新楽しみにしてます!! (2019年11月29日 17時) (レス) id: 487c093ca1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華美 | 作成日時:2019年6月23日 19時