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45話 ページ7

「ただいま〜、ひろにぃ・・・・・・」
「おかえり。風呂湧いてるよ」
「朝、はいる」
「だーめ!ちゃんと入りなさい」
「えー!ひろにぃの意地悪」
「女の子は清潔にしなきゃ駄目だろ」

不満そうな声を上げるAを半ば強制的に風呂へと放り込み、ふうっとため息を吐く。
彼女からふわっと香ってきたのは酒の香り。どうやら珍しくかなり酔っているらしい。

苦笑してバスタオルを脱衣所の前に置き、無造作に置かれたコートを畳んで片付ける。
公安時代の俺はあいつに生活管理されることにかなり不自由を感じていたけれど、今ならあいつの気持ちがよくわかる気がした。

「タオル、どこ?」
「すぐそこ」
「ん、ありがと」

ひょこりと顔だけ出したAのすぐ側を指さすと、薄く微笑んでタオルをさっと戸の隙間からゲットする彼女。
可愛いな、なんて思ってしまう。
こいつが男ばかりの職場で働けるのだろうかとも思うが、ゼロから聞くあたりむしろいい仕事っぷりだとのこと。最初はどうなることかと思ったが、色々と楽しそうなので一安心。

「珍しいな、Aが酔っ払うなんて」
「酔ってないもん」
「ほら、酔っ払ってる」

気のせいか、頬が淡く染まっている。
目もとろんとしていて眠たそうだ。

「後から酔っ払うタイプなんだから飲みすぎはよせって言っただろ?」
「今日は少しいっぱい飲んだだけだもん、」
「なら良いけど・・・・・・」

「ちょっと寝る」とだけ言い残してソファに倒れ込み、瞬く間に眠りに落ちる彼女。
やれやれとため息を吐きながらブランケットを掛けてやり、自分のスマホのアラームを30分後に設定して隣に置いておいてやった。これで自発的にベッドへ戻ってくれるだろう。

「Aが猫なんだったら、俺らは狼だな」

特にゼロ、とこぼしてふっと笑う。
そんな俺の独り言は静かに部屋に吸い込まれた。

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シルビア-Silvia-(プロフ) - クリスさん» 嬉しいです〜!尊敬だなんて…笑ありがとうございます、頑張りますね! (2019年4月30日 8時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
クリス(プロフ) - 続編おめでとうございます!毎回更新される度に飛んできてます!!夢主ちゃんと降谷さんの心情表現とか、情景描写がとても綺麗で尊敬します…!これからも更新頑張ってください! (2019年4月30日 8時) (レス) id: f8f9576f93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Silvia&愛子 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年4月20日 16時

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