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41話 ページ3

『USB、渡して頂けませんか・・・・・・?それからあなたが知っている情報も』

Aが入った隣の部屋で、ベルモットと設置していたカメラとマイクを確認する。
ベッドの上に座った彼女に縋るような目で見つめられた男が顔を紅くして困るが、『対価は私に払えるものなら何でも』という言葉に獣じみた表情を見せた。

静寂が俺たちを包む。
無理なら口封じをして奪うのみ。__そう思っていたその時。

『じゃあ、身体で払ってもらおうか__』

Aが押し倒され、その上に被さる男。
これは危険だろうと席を立とうとし、「待って」というベルモットの声に止められる。
もう一度画面に視線を向けると、困ったように眉尻を下げながら男の胸板を軽く押し返すA。

『もう、気が早いんですから・・・・・・USBと情報、先払いですよ?』

ふふ、と悪戯な笑みを浮かべる彼女。
本当に俺がこの男だったら落ちる。確実に。
余程Aが気に入ったのか、男が問答無用でUSBを手渡し「中身を見ただけだ」とばつが悪そうに吐き捨てた。
ベルモットが拳銃をセッティングする。

『これで、いいだろう?』
『はい・・・・・・』

ふふ、とAが笑うのを見てほくそ笑む男がネクタイを緩めかけた、その時。
サイレンサーを付けられたのだろう、無音の空間から1発の銃弾が男の頭を撃ち抜いた。
崩れ落ちる男を避け、「ナイス、キャンティ」と窓の外に親指を立てるA。

モニターの元を離れて部屋へ向かい、ドアを開けると脱がされかけていた服を整える彼女と目が合う。
少し頬を桜色に染め、後ろを向くAは先程の妖艶な雰囲気が嘘のようで。
「さっさとズラかるわよ」と非情な声が響く。
俺達は、静かにその場を後にした。

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シルビア-Silvia-(プロフ) - クリスさん» 嬉しいです〜!尊敬だなんて…笑ありがとうございます、頑張りますね! (2019年4月30日 8時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
クリス(プロフ) - 続編おめでとうございます!毎回更新される度に飛んできてます!!夢主ちゃんと降谷さんの心情表現とか、情景描写がとても綺麗で尊敬します…!これからも更新頑張ってください! (2019年4月30日 8時) (レス) id: f8f9576f93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Silvia&愛子 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年4月20日 16時

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