*episode ピンポーン* ページ31
「瑞希ちゃん居ますか〜?」
ピンポーンという電子音に跳ね起き、流れ込んできた声に「げっ」と溢す。念の為モニターをチェックすると、少年探偵団の姿。
同じく目を覚ました快斗が口元に手を当てて大きな欠伸を一つ。
「私、逃げるわ」
「俺に任せなって」
親指を立ててウィンクした頼もしい姿に頷き、窓を開けて自分の家へと飛び移る。そのまま外から鍵を開け、急いでカーテンを閉めた。
*
「え〜っ、瑞希ちゃん居ないの!?」
「悪ぃな、ついさっき母さんと出かけちまったんだよ」
ポーカーフェイスを保ち、申し訳なさそうな笑みを浮かべてみせる。残念そうに眉を下げた優等生らしい小学生が辺りを見回した。
「そうですか・・・・あれ、コナン君は?」
「またどっか行っちまったのかよ、あいつ」
「まあまあ、元太くん・・・・」
「私、探してくるね!」
「あ、待てよ歩美!」
たたたっ、と歩美と呼ばれていた少女が駆け出し、その後を元太くんらしき男の子が追いかける。ゆっくりとそれについて歩く茶髪の少女が振り向き、一瞬意味深な笑みを浮かべた。
「あー、行っちゃいましたね・・・・」
「良いのか?お前は行かなくて」
先程の小学生__光彦君、だったろうか。彼が深くため息を吐き、ふっと瞳を屈折させる。視線を合わせるために屈んでいた俺を見、悲しげな表情を見せた。
「一ノ瀬さんのお兄さん__快斗さん。あなたみたいに格好良くなりたかったです」
「え?」
「彼女さん、居るんですよね?・・・・でも僕なんか、まだ片想いだし」
「・・・・大丈夫だよ」
ぽん、と肩に手を置き、微笑む。
「俺だって、10年前から好きだったんだぜ?今の彼女。振り向いて欲しくて、沢山アピールだってした」
「でも・・・・」
「努力すれば恋は実る。着飾らない、素のままの自分で挑むんだ」
「・・・・はい、ありがとうございます!」
ぱっと顔が輝く。頭をわしゃわしゃっと掻き回し、額を合わせる。
「この話、彼女と瑞希には秘密な?」
「分かりました」
可笑しそうに、クスクスと笑う声が聞こえた。
*
「__んで?何であんたが年頃の女の子の部屋に居るのかな?」
「しらばっくれるなよ」
組織の元幹部と探偵が、睨み合う。
眼鏡の下の目がぎらりと光った。
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シルビア@快斗君神推し(プロフ) - 五十鈴さん» いえいえ、コメント嬉しかったです!笑 (2018年7月18日 20時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴 - あ、今引きました?(汗) (2018年7月18日 19時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - 五十鈴さん» 本当ですか(汗)読んで下さってありがとうございます! (2018年7月16日 19時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴 - あ、ぁぁ、中、破しました (2018年7月16日 19時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - クリスさん» ありがとうございます!できる限り甘々に出来るよう頑張りますね(^^♪ (2018年7月9日 20時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
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