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episode2. ページ2

「じゃあ質問がある人、挙手!」

生徒の手が一斉に挙がる。俺は特に質問がなかった為、じっとAを見つめていた。

様々な質問に応答していくその姿に、幼い頃の記憶が再び蘇る。確か父さんのライバルだったマジシャンの娘だった彼女は、花が咲く様な笑顔で華やかなマジックを度々俺に披露してくれた。その時、俺は初めて“天才”を目の当たりにしたのである。

張り合い、お互いを楽しませながらマジックを共に極めていた彼女は、いつの間にか俺の心の大部分を占めていた。でもその気持ちに気付いた時は既に遅く、彼女は引っ越してしまった。

あの頃のあどけなさは少し面影を残しているくらいで、今は更に魅力的に成長しているA。俺のことを覚えてくれていたと言う些細なことが、俺にとって凄く嬉しかった。

「好きな人とか、居るんですか?」

男子生徒が放った爆弾発言が教室の空気をガラリと変える。「不釣り合いだろ」や「お前には無理じゃね?」などの冗談が飛び交う中、Aが悪戯っぽい顔をして。

「さあ、どうでしょう?」

突如、クラスがどっと騒がしくなった。それを無視して更に他の男子生徒が手を挙げる。おいおい……と苦笑いしていると、紺野先生がそいつを指名した。

「特技を教えて下さい」

Aの視線が一瞬俺に向く。大丈夫、と笑い返すと彼女が口元に挑戦的な笑みを浮かべながら指を鳴らした。

「マジック……ですね」

教卓の上にあった落し物らしきハンカチが瞬く間に膨らみ、雪の様に白い鳩が顔を出す。クラス中がわあっと歓声に包まれた。

俺にふっと視線が集まる。とは言っても期待の視線で、仕方なく椅子を引いて立ち上がった。

「少しだけだからな?」

湧き上がってくる昔から感じていた楽しさに、少し懐かしさを覚える。Aも同じ様に口元に不敵な笑みを浮かべながら俺をじっと見据えていた。

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シルビア-Silvia-(プロフ) - つばき-tubaki -さん» ありがとうございます!!!自分でも書いてて叫びそうになりながら頑張りました(?)お褒めの言葉嬉しすぎます……!頑張りますね! (2019年6月9日 17時) (レス) id: 1b30589c5a (このIDを非表示/違反報告)
つばき-tubaki - - シルビアさんもHoneyWorks さんが好きなんですね私もです!!!アリサちゃんのセリフが出てきた時嬉しくて叫びました(笑)。Honey Works さんみたいに面白いです!更新頑張って下さい! (2019年6月9日 17時) (レス) id: 4f1f916ec6 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア-Silvia-(プロフ) - 天音さん» そうです!!!アリサちゃんのそのセリフが可愛すぎてどこかで使えないかなぁと思って入れました笑HoneyWorksさん大好きなんですよ……!!ありがとうございます、更新頑張りますね!! (2019年6月8日 23時) (レス) id: 1b30589c5a (このIDを非表示/違反報告)
天音 - 恋人になったんですね!ずっといつ告白するのかハラハラしてました。あの、もしかしてepisode41の「好きすぎて、やばい」ってHoneyWorksさんの「生意気ハニー」の高見沢アリサちゃんの台詞ですか?(違ったらごめんなさい)更新頑張って下さい(長々とすみません)。 (2019年6月8日 22時) (レス) id: d5e2e87506 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア-Silvia-(プロフ) - 美紅さん» お褒めの言葉ありがとうございます〜!これからもドキドキさせられるよう頑張りますね笑 (2019年5月1日 15時) (レス) id: 1b30589c5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Silvia | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年3月20日 14時

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