36話 ページ38
「＿＿で？猫カフェで四時間遊んできましたと？」
「ベルモットったら、散々人のことタクシー扱いした挙句に『恋バナしましょ』とか言い出したんですよ！？遊んでたわけではないです！」
「恋バナ･･････」
それまで穏やかだったオフィス内の空気が少しピリピリとしたものに変わり、零さんは驚いたように目を見開いてこちらを見ていた。
何かやらかしてしまったのだろうか。＿＿答えは否だ。零さんならいつも机の上に大切に取っておいてあるチョコレートを食べるくらいに残酷なことが出来るはずだ。
「･･････あの、私何か変なこと言いました？」
「え？ああ、いや･･････」
もごもごと何か口の中で呟き、気まずそうに視線を逸らす零さん。
いつの間にか同じオフィスに居る私と零さんを除く全員が彼に視線を注いでいた。まるで子を見守る母親のような柔らかな眼差しである。
零さんが片手で苛立たしく髪を掻きあげ、もう片方の手で私の前髪を触る。
「＿＿っ、良いからデスクに戻れ！あと、ここ跳ねてるから直しておけよ」
「え、いつの間に･･････って言うか零さんも手伝って下さいよ、今回の捜査資料！」
「俺、飲み物買ってくるから」
「･･････すぐに戻ってきて下さいよ」
バタンと扉が閉まる音を聞きながら椅子に腰掛け、頬杖をついて眉根を寄せる。
先程触れられた前髪をくるくると弄り、丁度資料を追加しに来てくれていた風見さんに「髪、跳ねてる？」と訊けば「よく見ればそうかもしれませんね」と意味深な笑みで返された。
＊＊
「降谷さん」
「ん･･････ああ、如月か。お前も息抜きに？」
「ええ、まあ」
自販機の隣の壁へと寄りかかり、大人っぽい見た目とは裏腹に缶コーラのプルタブを炭酸独特の音と共に開ける部下の如月。
艶やかな笑みを浮かべ、俺を見て口を開いた。
「自覚はありますか？」
「･･････何がだ？」
「薄々勘づいてますよね」と苦笑混じりに返答し、周りを見回した後に俺の耳元へと口を寄せ、囁いた。
「＿＿諸伏さんのことが好きだ、という自覚ですよ。傍から見ていればバレバレですし」
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シルビア-Silvia-(プロフ) - 黒武さん» 申し訳ないです！すぐ直させていただきます、ご指摘ありがとうございます！！ (2019年4月23日 5時) (
レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 設定で29歳とありましたが、それだと安室さんと同い年になっていますよ...。諸伏さん登場の回で『年上なんだ』と言っていたので、夢主ちゃんの年齢はもう少し下だと...。 (2019年4月22日 23時) (レス) id: f0ec619330 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア-Silvia-(プロフ) - たんぽぽ珈琲さん» あっごめんなさい……！！すぐ直します、ありがとうございます！！ (2018年12月19日 21時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - Please select a storyですよ(小声) serectじゃなくてselectですよ(こそこそ) (2018年12月19日 21時) (レス) id: 24c9be7e32 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - 砂肝さん» 嬉しい感想ありがとうございます。嬉しいです、更新頑張ります！ (2018年5月26日 16時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
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