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22話 ページ24

「な、何で・・・・・・!」
「ひろにぃが殺されそうになったとき、私が救済した・・・・・・立ち会っていた秀一さんもNOCだったから」
「本当、あのときはナイスサポートだったよなA」

わしゃわしゃとシャンディの頭を撫でるヒロ。
いまいち状況が理解できずに呆気にとられていると、思い切り肩を抱かれてバランスを崩しかけた。
ああ、こいつは生きていたんだ。そう考えると実感が湧いてきて、咄嗟に上を向き雫が溢れるのを抑える。

「こいつ、俺の妹のA。アメリカに留学してたから、ゼロは知らなかったろうけど__」
「義理の妹、です。今まで騙していてごめんなさい」

ぺこり、とシャンディ改めAが頭を下げ、頬を掻きながら笑う。

「いや、良いんだが・・・・・・生きていたのなら連絡してくれても良かっただろう」
「組織に傍受される可能性もあったから、さ。珍しいな、Aが男を家に呼ぶのって」
「・・・・・・ひろにぃが呼ぶな呼ぶなって言ってたくせに」

眉根を寄せて頬を膨らませるAとヒロは、もう本当の兄妹の様で。
いつも凍りつくような表情で任務に出向いていた、冷静沈着な“シャンディ”ではなかった。

「じゃあお前は__」
「警察庁組織犯罪対策部所属、諸伏A。よろしくです」
「猫の衣装は」
「『Aにこれ着せたら絶対に似合う!』ってひろにぃが聞かなかったから・・・・・・私もねこは嫌いじゃなかったからいいかなって。あ、今度からあなたの部署に異動するのでよろしく」

被っていたフードを外すと、綺麗な茶髪がさらさらと零れ落ちる。
透き通るようなマリンブルーの瞳が俺を捉え、表情を伺うが如く揺れた。

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シルビア-Silvia-(プロフ) - 黒武さん» 申し訳ないです!すぐ直させていただきます、ご指摘ありがとうございます!! (2019年4月23日 5時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 設定で29歳とありましたが、それだと安室さんと同い年になっていますよ...。諸伏さん登場の回で『年上なんだ』と言っていたので、夢主ちゃんの年齢はもう少し下だと...。 (2019年4月22日 23時) (レス) id: f0ec619330 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア-Silvia-(プロフ) - たんぽぽ珈琲さん» あっごめんなさい……!!すぐ直します、ありがとうございます!! (2018年12月19日 21時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - Please select a storyですよ(小声) serectじゃなくてselectですよ(こそこそ) (2018年12月19日 21時) (レス) id: 24c9be7e32 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - 砂肝さん» 嬉しい感想ありがとうございます。嬉しいです、更新頑張ります! (2018年5月26日 16時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Silvia&愛子 x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年5月23日 19時

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