18話 ページ20
「あら、どういう風の吹きまわしかしら？」
「見つけちゃったのよ、飴よりも格段に味わいがいがある物をね」
首を傾げるベルモットに、少しの間拝借していた双眼鏡から顔を離す。綻ばせた口には妖美な笑みが浮かんでいた。
赤井秀一に安室透＿＿そして、喫茶店でやたらと意味深な質問を投げかけてきた江戸川コナンの三人の姿がその瞳に映ったのである。
「ちょっと外すわね、席」
「え、ええ････」
ノートパソコンをベルモットに託し、扉を出て姿が彼女の視界から消えたことを確認してから走り出す。行き先は勿論＿＿
＊
「引け、赤井ッ！」
観覧車の最上部、一撃で決めてやろうと目の前の忌々しい存在に向かって拳を振りかざした瞬間のことだった。
凄まじいスピードで飛び込んできた影がそれをいとも容易く受け止める。視界に映ったのは、和風の飾りがついた猫耳の飾り。
「貴方達、戦う相手を見誤ってるわよ？」
口元に妖美な笑みを称えたシャンディが、両者の喉笛スレスレに毒針を構えた。ゴクリと唾を飲んだ二人が距離を取り、一旦冷戦状態になる。
「シャンディ、何故貴女が此処に＿＿」
「久しぶりだな、シャンディ」
「ええ、久しぶりね････シルバーブレット」
驚く降谷を他所に、シャンディは八重歯を覗かせる。「でもそれどころじゃなくて」と言いかけた刹那、聞こえた小さな足音。
「赤井さん、そこに居るんでしょ？」
手すりから見下ろすと、眼鏡の少年＿＿江戸川コナンが手を振っていた。その瞳がシャンディの姿を捉え、しまったと言わんばかりに目を見開く。
「此処に仕掛けられた爆弾を解体してほしいのよ。道具はあるから」
シャンディが投げたバッグを降谷が受け取り、何故こんなことをするのかと問いかけた。
「＿＿私はどうやら、完全な黒猫にはなれなかった様ね」
フ、とシャンディが笑う。何処か哀愁を滲ませた、残酷な程に悲しげな笑みだった。
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シルビア-Silvia-(プロフ) - 黒武さん» 申し訳ないです！すぐ直させていただきます、ご指摘ありがとうございます！！ (2019年4月23日 5時) (
レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 設定で29歳とありましたが、それだと安室さんと同い年になっていますよ...。諸伏さん登場の回で『年上なんだ』と言っていたので、夢主ちゃんの年齢はもう少し下だと...。 (2019年4月22日 23時) (レス) id: f0ec619330 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア-Silvia-(プロフ) - たんぽぽ珈琲さん» あっごめんなさい……！！すぐ直します、ありがとうございます！！ (2018年12月19日 21時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - Please select a storyですよ(小声) serectじゃなくてselectですよ(こそこそ) (2018年12月19日 21時) (レス) id: 24c9be7e32 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - 砂肝さん» 嬉しい感想ありがとうございます。嬉しいです、更新頑張ります！ (2018年5月26日 16時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
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