＊episode 繋がれた鎖＊ ページ23
「＿＿馬鹿なの？ひょっとして快斗って、馬鹿なの？この手枷は何のつもり？」
シャラッと音を立てる鎖。繋がれた右手を持ち上げて快斗を見ると、快斗が枷をつけた左手の指を私の右手の指と絡ませて自分の胸に押しつけた。それを通してとくん、とくんと鼓動が伝わってくる。
「もう少し、側に居てくんねえか？せめて七瀬Aである間だけでも」
「え････」
急に幼い頃の様に甘えてくる快斗が、私の頬に触れた。らしくないの、と思いながらもベッドの縁に座る私はどうかしてしまっているのだろうか。
「一人にしないでくれよ。お互い命を狙われている身だから、こんな時くらい一緒に居たい」
「････大丈夫、私は居なくならないから」
優しく微笑み、癖のある快斗の髪に手を触れる。一瞬ビクリとした快斗が小さく息を吐き、窓側に顔を向けた。
「ごめん、我儘言っちまって」
「ううん、別に。誰だってそういう時くらいあるでしょ」
特に幼い頃に父親を亡くした快斗は、母親が外国に行ってからは人の温もりになんてあまり触れなかったのではないだろうか。
そんな様子を全く見せずに、私の記憶の中の快斗は皆笑っていた。どうせ改変されてしまうかもしれないけど＿＿。
「俺、お前のそういうところ好きだよ。あまり深くは訊いてこないけど、何か安心感があって････」
ふふ、と笑いながら快斗が窓のカーテンを勢い良く開ける。場の雰囲気で熱くなっていた所為か、自分がつけた手枷のことをすっかり忘れていたらしく、いきなり立ち上がった反動で枷に引っ張られてベッドに頭から突っ込んだ。
「うわっ！？」
「････････ぶはっ！」
もう噴き出してしまったのは不可抗力ではないのだろうか。
＊episode チェーン・デスマッチの後は＊→←＊episode 無防備すぎるんだ＊
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シルビア@快斗君神推し(プロフ) - アイリスさん» ありがとうございます！快斗君格好良すぎて…… (2018年6月2日 12時) (
レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 展開が甘酸っぱい…快斗に惚れ直しました(笑)これからも応援しています！ (2018年6月2日 12時) (レス) id: b4b2c4fcf3 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - ピッピさん» ありがとうございます！応援に応えられるよう頑張りますね！ (2018年5月29日 18時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ(プロフ) - 快斗ー！！めちゃくちゃカッコいいです！！10点連打機能がない占ツクを初めて恨みました…！笑 続きも応援しています(*^^*) (2018年5月29日 11時) (レス) id: d3db016fb1 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - MONOさん» ありがとうございます(^^♪ (2018年5月26日 18時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
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