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*episode ヘアゴム* ページ12

「おはようございます・・・・」
「おう、おはようさん」

眠たそうに目を擦りながら起きてくる瑞希に微笑む。どうやら読んでいる本が気になったらしく、俺の隣に座って本を覗き込んだ。

「お兄様はいつも、本を読んでいらっしゃいますね。どんな本をお読みになられているんですか?」
「推理ものも偶に読むけど、大体はマジック関連の本だな。気になるか?」
「興味深いです」

にこ、と笑った瑞希が着ていたワンピースの裾を摘み、どこか懐かしいものを見るような視線で服を見つめる。

「前から気になっていたんですが・・・・この服はどこから?」
「隣に住んでるAってやつの家。今は本人が家空けてて、昔そいつの親に使っていいって言われたから合鍵で入ってさ」
「そ、そうなんですか?」
「ああ」

昨日から少し、瑞希の態度が変わったような気がしないでもない。具体的に言えば少し距離を置かれているような・・・・挙動不審というか。

「でも、何でそれを選んだのですか?買いに行くなどの方法もあったじゃないですか。青子お姉さんに貰ったりとか」
「この服は俺にとっても思い出がある服なんだよ。__俺がそいつのことを好きになった日に着てたから」
「Aさんをですか?」
「そ」

話しても分からないか、と苦笑しながら頭を撫でる。少し頬を桜色にした瑞希が「結ってくれませんか」と俺の膝の上に座り、ヘアゴムを差し出した。

「__ッ!このゴム、どこから」
「あ、これは・・・・」

秘密です、とくすくす笑いながら瑞希が催促する。ヘアゴムに付いているクローバーの飾りが揺れるのを見て、蘇ったのは幼い頃の記憶だった。

*episode 悪戯心*→←*episode 記憶媒体*



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シルビア@快斗君神推し(プロフ) - アイリスさん» ありがとうございます!快斗君格好良すぎて…… (2018年6月2日 12時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 展開が甘酸っぱい…快斗に惚れ直しました(笑)これからも応援しています! (2018年6月2日 12時) (レス) id: b4b2c4fcf3 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - ピッピさん» ありがとうございます!応援に応えられるよう頑張りますね! (2018年5月29日 18時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ(プロフ) - 快斗ー!!めちゃくちゃカッコいいです!!10点連打機能がない占ツクを初めて恨みました…!笑 続きも応援しています(*^^*) (2018年5月29日 11時) (レス) id: d3db016fb1 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア@快斗君神推し(プロフ) - MONOさん» ありがとうございます(^^♪ (2018年5月26日 18時) (レス) id: 6380122d07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Silvia | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年4月23日 16時

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