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第052夜 ページ3

スマホを見ると中森さんからだった。




「もしもし、中森さん?」


《あ、Aちゃん! 今飛行船に乗ってるんでしょ??
飛行船から見える景色はどう??》


「とてもキレイですよ。後で写真送っておきますね」


《わーい! 先月の海楽しかったね!
色々事件があったけど…今度はキャンプに行こうね!》




と中森さんと電話を終えて、外の景色を写真に収めては中森さん宛に写真を送った。

夏休み入ってすぐの海では確かに色々ありました。私のせいなのですが。それでも「楽しい」と言ってもらえて嬉しいと思う自分がいた。


スマホをポケットにしまい、私はさっきまでいた部屋に戻ってきたものの誰もいなくなっていた。




「……あれ?」




私は誰もいなくなった部屋でポツンと立ち尽くしていると部屋に誰が入ってきたのに気づき、そちらを見た。




「どうかされましたか?」




ウエイターさんだった。




「あ、いえ。先程までここにいた子供達が消えてしまって…どこにいるのかな、…って」


「あぁ。そうだったんですね。あちらの部屋に向かうのを見ましたよ」


「ありがとうございます、行ってみます」




ウエイターさんにお辞儀をして、教えてもらった方の部屋に向かうと確かにそこには子供達がいた。

とても楽しそうに外を見ている3人の子供達。
そしてその後ろで見守るコナンくん達。




「蘭の奴、初めて飛行船が飛んでるのを見た時…」


『新一〜〜!! 大変大変!!
UFOだよ! UFOが飛んでる!!』


「まぁ、風船のバケモノみたいなのが空を悠然と飛んでるんで、ビックリしてそう思ったんだろうけど」


「かわいいですね、小さい頃の蘭さん」




足音を立てずコナンくんの横に並び言葉を発すると驚いた表情を私に向けた。




「メルヘンチックなお姫様の自慢話?」


「べ、別に自慢じゃねーよ…」


「でも、十分女の子らしさはアピールしてるわよ…
私だって、この空飛ぶ魔法の船に乗って、雲の上の夢の国に飛んでいきたいもの…」




哀ちゃんの思いがけない言葉に目を点にするコナンくん。

博士も点にしていた。
哀ちゃんは“…冗談よ…”と言い話を終わらしたけど、哀ちゃんも冗談を言うんだ、と思ってしまった。




「みんなー!
次郎吉おじ様がスカイデッキに案内してくれるって!!」

「ビックジュエルが見られるわよ!」




園子さん達が宝石の話をすると子供達はすぐ食いついた。

さすがですね…。

 

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メイリュー(プロフ) - noppiさん» コメントありがとうございます!!不定期ですが更新していきますので宜しくお願いします!! (10月5日 13時) (レス) id: e92fbb5050 (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 続きも見たいです(*^▽^*) (2022年5月5日 15時) (レス) @page10 id: a056ba0898 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メイリュー | 作成日時:2022年4月12日 14時

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