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第061夜 ページ12

部屋から男の声が聞こえた。




「お前らがやったのか?」


「やったのは僕さ」




男の声と、新一くんの声。




「コイツらは関係ないよ」


「いい度胸だ」




イヤな予感がする。

私は勢いよく部屋に入ると、首根っこを持って窓際に向かう光景を見て、私は痛みを忘れ走って近付いた。




「やめ……、」




私の言葉は間に合わず、男は窓から新一くんを投げ捨てた。




「なんて事するの!」




私は新一くんを追いかけようと窓の方を向いた時、男に片腕を掴まれた。
ニタニタと気持ち悪く笑う男は私を見ながら“見つけたぞ”と言い放った。

ギロッと睨み付け、体を回し空いていた拳を男の顔面にめり込ませるとすぐさま男から離れ、一度キャットO(あの人)を見ては自ら窓の外へ降りた。


風で煽られながら落ちる新一くんの足を掴むと自分の方へ引き寄せる。




「新一くん……、大丈夫ですか」


「お前はまた…!」


「危ない事をしている新一くんに言われたくありません!」




いつも、危ない目に足を突っ込んでいるのはあなたじゃありませんか。

でも……、




「大丈夫ってわかっているから、私は追いかけて来たんです。だって……」




私は片手を新一くんから離すと、身体をくるりと上に向け手を伸ばした。


ね。だってあなたが助けてくれるって、わかっていたから。


私の手を握り引き寄せてくれたその人物は、いつも優雅に空を飛ぶ彼。




「信じていましたよ、怪盗キッドさん」


「全く……無茶をするお嬢様だ」




えへへと笑っていると、少し下の方から“苦しい…”と声が聞こえ「あっ」と怪盗キッドと自分の身体の間を見ると、そこには潰れている新一くんがいた。




「ご、ごめんなさい、コナンくん……」




怪盗キッドは器用に私をお姫様抱っこしながら飛び、新一くんは私が抱えている。
いや、どんな体勢なんでしょう。




「それにしても、まさか窓から投げ飛ばされるとは……キッドが居なかったらコナンくん、今頃……」


「どうする名探偵。このまま降参か?」


「ンな訳ねーだろ! 今すぐ飛行船に戻れ!!」


「無茶言うな…俺のハンググライダーはエンジン付きじゃねーんだ。生きてるだけでもラッキーと思え!」




何というか、新一くんと怪盗キッドはどんな関係なのでしょう?

私といる時と、新一くんと話す時とでは怪盗キッドの口調が全然違う……まさか、そんな関係とか!?

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メイリュー(プロフ) - noppiさん» コメントありがとうございます!!不定期ですが更新していきますので宜しくお願いします!! (10月5日 13時) (レス) id: e92fbb5050 (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 続きも見たいです(*^▽^*) (2022年5月5日 15時) (レス) @page10 id: a056ba0898 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メイリュー | 作成日時:2022年4月12日 14時

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