海 底 学 校 【テニプリ/立海】

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｢いっ……あっ……ゆっ、き……っ……！｣




｢死んだだって……？馬鹿なことを言うな赤也！俺たちは死んでない……死んでないんだよ！……死人がこんなふうに歩けるかい？喋れるかい？こうして息を止められて苦しめるかい？そんなこと生きてなきゃできない、そうだろ！？｣




｢っ……っ……！｣



ぎりぎりと、幸村の手の力は増すばかり。



彼の目は、どこも見ていなかった。深い闇ばかりを映し、ただ訴えかけるような悲痛な声で、ひたすらに切原に問いかける。



｢赤也……俺たちは、生きてる……そうだよね……？｣



｢っ………………！！！｣



違いますよ部長本当に死んでるんですよ俺たちは今海の底にいるんですよあの日みんな揃って仲良く流されて死んじまったんですよ……




そんな声も、締め付けられた首のせいで出てこない。




仕方なしに、切原は小さくうなづいた。




途端に、幸村の目の闇が晴れる。突然流れ込んだ空気にむせ続ける切原を前に、幸村はにこりと笑った。



いつものような、柔らかな笑顔で。



｢……よかった。だって赤也はそこまで馬鹿なはずはないからね。なんて言ったって俺たちの後輩なんだから。｣




｢はっ……げほっげほっ……｣




(これが、その後輩に対する仕打ちかよ……)




｢……落ち着いたら練習に戻りな。蓮二も待ってることだろうし。全国での活躍、期待してるよ。｣



幸村は切原にそう告げて、再び真田の元へと向かっていった。

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