海 底 学 校 【テニプリ/立海】

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校門をくぐると、変わらずテニスコートからは乾いた音が響いていた。



そのテニスコートを抜け。幸村は、Aの手を引きどんどん進む。



｢……幸村くん？｣




｢……｣




一向に足を止めない幸村を不思議に思いながらも、Aは幸村に続く。




……そうして、人気のない部室裏まで来た時だった。




｢……ここなら平気かな。｣




｢え？｣




瞬間。どん、とAの体が壁へと押し付けられる。さっきよりもずっと近くに、幸村の顔があった。



｢……！？｣



(これは、ぞ、俗に言う……壁ドン……！？ていうか、ちか……)




｢……水那月さん……｣




｢えっちょタンマ……！！｣




徐々に、徐々に距離が縮まっていく。




あまりの急展開に幸村を直視できず、飛び出しそうな心臓を抑えながら、Aは目をつむった。



(っ……ヤバイっ……)



心臓が、持たない……



……その時。

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