信じる者は救われる【九条貴利矢】 (ページ14)

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game12 ページ14

悠希side

姉ちゃんを見送った後、僕はさっきから感じていた気配の正体に話しかけた

弟｢先生、いるんでしょ？｣

すると物陰から永夢先生と貴利矢先生が出てきた

永｢あはは、バレた？｣

貴｢俺達に気付くなんて中々やるね～｣

弟｢まぁね、でも貴利矢先生が居たのは想定外だったけど｣

と談笑しつつ、僕はさっそく本題を切り出した

弟｢ところで、何か聞きたいことあるんでしょ？｣

永｢あはは、その、あいつらって誰の事、かなぁ？って｣

やっぱりその事か…でも

弟｢いくら先生でもそれは言えない｣

貴｢何で？ゲーム病の原因だから？｣

永｢ちょっと貴利矢さん！｣

貴｢だってそうだろ、悠希が言いたくない事なんてそれくらいしかないだろ｣

永｢それはそうかも知れませんけど……｣

こんなに言われると、"もうあいつらの事喋ってしまおうか"なんて思ってしまいそうになる

だけど、そのたびに姉ちゃんの悲しむ顔も浮かんでくるんだ

だから僕は、姉ちゃんの悲しむ顔を見ないためにも気持ちを強く持たなきゃダメなんだ

弟｢……あいつらの事は話せないけど、何で姉ちゃんが無理までして働いてるかなら話せるよ｣