話を聞きに ページ12
｢もしもし？お疲れ様。
これから行くよ。｣
仕事を終わらせ会社を出て、僕は駅へ向かう間Aに電話をかけた。
『お疲れ様、チャンミンさん。
はーい。待ってますね』
｢っふ(笑)直ぐ行くね。じゃあ｣
今日あんな事があって大変だったろうに
電話ではいつものAで、一瞬気が抜けた。
慰めて癒してあげたいのに、電話だけで僕の方が癒されてしまった
そんなだから……僕は気付けなかったのかもしれない
彼女がひとりで抱えていた辛さに。
Aの家の近くの駅で電車を降り、慣れた道を急ぐ
いつも通り脇目も振らずに真っ直ぐ彼女の部屋へと辿り着くと
直ぐに合い鍵でそのドアを開けた。
｢Aー？｣
｢あ、チャンミンさんっ！お疲れ様〜｣
僕へと駆け寄る笑顔のA
キッチンからは美味しそうな香が漂っている。
｢ご飯の用意出来てるから｣
そう言いながら僕の上着をハンガーに掛けているAへ
先に『聞きたいことがある』と切り出した。
リビングに隣同士座った僕ら
小さなテーブルの上には温かいコーヒーのマグカップが2つ並んで湯気を立てていた
｢あのね、A
今日、あの後うちの課の女子社員から聞いたんだけど。
……もしかして、会社で橘さんから嫌がらせ受けてたの…………Aなんじゃないの？｣
彼女の目を見つめてそう言うと、彼女は一瞬目を泳がせた
何かを考えているのか、直ぐにその事に返事をしない彼女に
僕は再び問いかける。
｢他のオフィスへの移動が早まったのも、もしかしたらそれが原因のひとつでもあるの？
……もしかして、今回の移動の話も……｣
僕がそう言いかけると、彼女は『ううん、違う』と直ぐにそれを否定した。
｢……違うの？｣
全てが知りたい。
僕は彼女に気持ちをぶつけた。
｢僕はAを愛してる。
初めて会ったときから、これまでも、これからもずっと。
Aが笑ってたら嬉しいし、Aが幸せそうだったら僕も幸せだよ。
けど、Aが泣いてたら……Aが辛そうだったら
その原因を知りたいと思う。そしてまた笑ってくれるように、悲しみの原因を取り除いてやりたいと思う。
何より僕が辛いのは、僕の知らないところでAが泣いてることだから。
大切な人を守ることが出来なかったということが
僕には1番辛いことなんだよ。｣
彼女の手を握りながら、ゆっくりとそう伝えると
Aは瞳から大きな涙の粒を落とした。
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alexis(プロフ) - 裕さん» 全くですねー(^^*) (2020年11月18日 19時) (
レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 我が道をいく。って感じです(笑) (2020年11月18日 10時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ここでも結婚。現実でも結婚…。あのマンネのチャンミンが……。5人の中では一番、芸能人らしからぬ(？)神経の持ち主で極めて特別じゃない、いえ、それこそ特別な、そしてシビアな男子。裕さまはリーマン･チャンミンを描きながらもリアル･チャンミンかと感じてます。 (2020年11月12日 23時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みきぽんさん» シム家の長男ですからねw (2020年11月11日 11時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» まぉ、頑張れ。ってことでwww (2020年11月11日 11時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2019年11月4日 17時
