彼女のもとへ ページ1
｢じゃあ、チャンミンさん。私はここで。
今夜はご馳走様でした。おやすみなさい｣
橘さんからそう言われて、軽く会釈をして彼女を見送った。
直ぐにスマホを出してAにメッセージを送る
”『今から行く。詳しく話しが聞きたい』”
すると、直ぐに返事が返ってきて
”『分かりました。気を付けてね』”
その一言に、頬が緩む
電車に揺られ、Aの部屋の最寄り駅に到着した僕は
気持ち小走りになりながら、Aの部屋へと向かった。
ガチャ
｢Aー？｣
合い鍵で部屋へと入ると、ぴょこっと奥からAが顔を出した
｢お疲れ様。チャンミンさん｣
カバンを床に置いて、スーツのジャケットを脱ぐと
それを何も言わずにハンガーに掛けてくれるA
ネクタイを緩めてカーペットの上に腰を下ろすと
間もなく温かいお茶がテーブルの上に置かれた
｢それで？担当のオフィスが変更になるって？｣
ちょうど良い温度のお茶を一口飲みながら、Aの言葉を待っていた
｢うん。そのオフィスを担当していた人が今度、独立して起業するんだって。お掃除の会社｣
｢独立？｣
｢そうなの。だから、私に今度はそのオフィスを担当して欲しいって。社長から今日話しがあって｣
なるほど。
独立するほどの人間がいた場所だ
Aに白羽の矢が立つのは当然なのかもしれない。
｢それで？いつから｣
｢うん。月初めから｣
｢そうか｣
職場が離れてしまうことは残念だけれど
もう僕たちは恋人同士だから、心が通じ合っている今は
その距離はあまり関係ない
強いて気になるとすれば、僕の居ないところで彼女に変な虫が寄りつかないか、くらいだ。
｢どこのオフィス？｣
｢えっとね……｣
聞けば、うちの会社とも取引のある大きな会社で
僕も何度か訪れたことのある場所だった
｢Aの会社の社長さんて、やり手だね｣
｢ふふっ(笑)そう？｣
｢取り引きのある会社は皆大手だ｣
｢うん、そうだね｣
以前一度だけお会いした社長の東さん
とても穏やかそうな品の良い中年男性だった。
｢社長って、いつも従業員のことを気にかけてくれて。
些細なことでも相談できるような、話しやすい雰囲気だから。
だからあまりストレスもないの。
凄く恵まれていると思う、今の会社って｣
そう言ってAは微笑んだ
自分の仕事に誇りを持って、常に真面目に勤務している彼女
いつも朗らかな彼女の笑顔は、僕を包み込むように温かい
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alexis(プロフ) - 裕さん» 全くですねー(^^*) (2020年11月18日 19時) (
レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» 我が道をいく。って感じです(笑) (2020年11月18日 10時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ここでも結婚。現実でも結婚…。あのマンネのチャンミンが……。5人の中では一番、芸能人らしからぬ(？)神経の持ち主で極めて特別じゃない、いえ、それこそ特別な、そしてシビアな男子。裕さまはリーマン･チャンミンを描きながらもリアル･チャンミンかと感じてます。 (2020年11月12日 23時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みきぽんさん» シム家の長男ですからねw (2020年11月11日 11時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» まぉ、頑張れ。ってことでwww (2020年11月11日 11時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2019年11月4日 17時
