その後の二人 ページ47
あれから
僕たちは恋人として付き合いをスタートさせた
休みの日にはデートをし、会えない日は連絡を取りあい
平日にはどこかで待ち合わせて食事を楽しんだり
お酒を楽しんだり
お互いの家にも行き来するようになって
ごく普通の、どこにでも居る幸せなカップルとして過ごしていた
会社では、僕らは言葉を交わすことも
目を合わせることも極力控えるようになった
それは彼女からの提案でも有り、僕もそれに納得したからだった
お互いの仕事に支障が出ること無く、周りにも変に詮索されることもない
僕も誰かによって彼女との関係が変わってしまうことを回避したかった
だから、中島にも仲の良い同僚にも
Aさんが僕の彼女であることは話さなかった
話したのは、僕に結婚を意識している彼女が出来たことだけ
｢なぁ、チャンミン？彼女との写真とか無いよかよ〜｣
昼休み、食堂で中島が僕の彼女の顔がどうしてもみたいと言った
｢あっても見せねぇーよ｣
｢どうしてだよっ！俺には見せてくれたっていいだろぉ！？｣
隣に座る中島は、ご飯を口に入れたまま僕に食ってかかる
｢お前は秘書課と繋がってるだろ｣
｢ぇ…………｣
｢だから嫌なんだよ。誰にも邪魔されたくない｣
Aさんとの恋は、本気の恋なんだ
きっと、初めてに近いくらいに
こんなにも人を好きになって、幸せと思うことが
決して特別じゃない
けれど、その日常の大切さが僕にはかけがえのないものだ
｢名前もダメ？｣
｢ダメ｣
中島には悪いけれど、大切なものを守るために
そうしないといけないことがある
｢本当、頑固だよなぁ〜チャンミン｣
｢そりゃどうも｣
｢あはは(笑)あ、そうだ！この間言ってた丸山物産のさぁ｣
それでも、それを理由には仲間との関係は崩れる事はない
お互いを信頼しているからこそ、僕らの関係は成り立つ
｢じゃあな〜チャンミンっ！｣
｢あぁ。｣
中島とのお昼を終えて、課に戻る途中
廊下で向こうから歩いてくる秘書課の女性たちとすれ違う
皆僕に軽い会釈をし、何やらヒソヒソと話している
そこを気に留めずに通り過ぎ、エレベーターを待っていると
そこへ、橘さんともう一人の秘書課の女性がやって来た
あれ以来、僕とすれ違っても彼女からの声をかけられる事も無く
諦めたのだろうと思っていた
だから今日も別段気にすることなくエレベーターを待っていると
僕の後ろで橘さんに向かって彼女が話しかけた
『彼氏と偶然会っちゃたね』
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裕(プロフ) - Yse_kさん» そう、そう、そう。居るんですよねーw (2019年11月8日 13時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
Yse_k(プロフ) - はい、はい、はい。この手の女いますよねー。 (2019年11月8日 11時) (レス) id: 30e15faa16 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ともさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに何かが起こります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みぃなさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに企んでおります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 裕さん。こんにちは。なんだかなんだか起こりそうな。胸騒ぎが…。。楽しく読ませていただいています。ありがとうございます！ (2019年11月4日 12時) (レス) id: 8360f041ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2015年11月2日 2時
