大切にしたい人 ページ45
｢チャンミンさん……。
元々、うちの会社の決まりで
契約されている会社の社員さんには
必要以上に話しかけてはいけないことになっています｣
｢っ……｣
Aさんの言ったことを聞いて、そっと彼女から離れると
僕の目を真っ直ぐに見て、続きを話しだした
｢私達は、社員さんの邪魔になってはいけない。
私達は皆さんに、日頃からそう意識して仕事をしています｣
｢……はい｣
｢存在していても存在していないように。
だから……職場では、チャンミンさんは私に話しかけない方が良いです｣
｢Aさんっ……｣
｢休憩時間も、もういらっしゃらない方が良いと思います｣
｢っ……｣
彼女は僕を離そうとしていることは理解できた
けれど、それには従えない僕の想いがある
まだ始まってもいない僕と彼女
こんな事でダメにしたくはなかった
｢……分かりました。Aさんの気持ちは、分かりました｣
｢っ……｣
｢仕事中はAさんに声をかけることはやめます。
お昼のお弁当も、残念だけど諦めます。
でも……それ以外なら、良いですよね？｣
｢チャンミンさん……それも……｣
｢好きなんです。Aさんが。
真剣に、好きなんです。Aさんのことが｣
｢っ……｣
僕の告白に、彼女は困った顔で俯いた
困らせているのは分かっている
けれど、彼女へのこの気持ちは諦めたくなんかない
だって、心から愛せる人にやっと出会えたのだから
俯いた彼女の両手に、そっと触れた
そして、優しく包むように握る
｢どうして誰かと比べて自分を恥ずかしいと思うんですか？
Aさんはとても魅力的な女性なのに。
何も恥ずかしい所なんてない。
さっきのお店。これまで女性を連れて行ったことは一度も無いんです｣
｢えっ……｣
「友達も、誰でも連れて行くわけじゃない。
今日Aさんを連れていったのは、オーナーと奥さん、それと常連の人に
Aさんを紹介したかった｣
｢っ……｣
僕の言葉に、彼女は顔を上げると
驚いたように僕を見た
｢”僕の大切な人です”と、紹介したかったからです｣
｢チャンミンさん……｣
｢遊びなんかでもなく、気の迷いでもない。
僕は、Aさんを大切にしたい。
大切に、愛したいと思っています｣
嘘も偽りもない、心からの言葉だった
この言葉が、ただ真っ直ぐに彼女の心へと届くことを祈りながら
僕は彼女の瞳を見つめ続けた
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裕(プロフ) - Yse_kさん» そう、そう、そう。居るんですよねーw (2019年11月8日 13時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
Yse_k(プロフ) - はい、はい、はい。この手の女いますよねー。 (2019年11月8日 11時) (レス) id: 30e15faa16 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ともさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに何かが起こります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みぃなさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに企んでおります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 裕さん。こんにちは。なんだかなんだか起こりそうな。胸騒ぎが…。。楽しく読ませていただいています。ありがとうございます！ (2019年11月4日 12時) (レス) id: 8360f041ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2015年11月2日 2時
