夜のパーキング ページ42
｢じゃあ今度は仕事終わりとか｣
｢そうですね……でも私はチャンミンさんより早く終わっちゃいますよ？｣
｢うーん……。じゃあどこかで待ち合わせをするっていうのは？｣
次の約束を考えながら話していると、あっという間にパーキングに着いた
僕は助手席のドアを開けると、彼女を座らせて
今度は運転席へと車の前を通って移動した
するとその時
『チャンミンさんっ？』
パーキングの外から僕の名前を呼ぶ声が聞こえて
その声に振り向くと、そこにはあまり会いたくない人物がいた
｢やっぱりチャンミンさんだぁ！こんばんは｣
パーキングに入って来て、僕へと近付いてくる
あまり車へと近付いて欲しくなかった僕は、少し車から離れた
｢橘さん、こんばんは｣
秘書課の橘 亜里沙
休みの日にまで会社の人間と会いたくない
｢チャンミンさん！偶然ですねっ！ふふっ(笑)なんか嬉しいです｣
僕は少しも嬉しくない
どちらかといえば、迷惑。
｢どこかお出かけだったんですか？｣
休みの日に僕が何をしていても彼女には関係ない
｢休日ですから。｣
｢あ、そうですね(笑)お一人で？｣
｢大切な人を待たせていますので、これで失礼します｣
世間話もしたくなければ、個人的な事を彼女に話したくもない
なにより、Aさんを車の中で一人で待たせていることに
僕は少しイライラしながら、彼女に軽く会釈をしてその場を去ろうとした
すると
｢あっあのっ！大切な人って……今車に……？｣
彼女は少し驚いたように目を見開いた
｢そうですけど。では失礼します｣
｢チャンミンさんっ！どなたかと本当にお付き合いされてるんですかっ？｣
その場を去ろうとしたその瞬間に、彼女は慌てた様子で僕にそう尋ねた
僕はまた彼女に向き直り、はっきりと答えた
｢とても大切な人が居るのは事実です。彼女と本気で付き合いたいと考えています。結婚を視野に入れて。
何か問題でもありますか？｣
はっきりとそう告げた僕に、彼女は少しその顔を歪ませた
そして
｢私っ……チャンミンさんが好きですっ！｣
突然そう叫んだ
｢チャンミンさん私にキスしてくれましたよねっ！
私ずっとあれからチャンミンさんを待ってましたっ！
なのに……あれから全然声をかけてくれなくて……ﾌﾌｯ……｣
いい加減にしてほしい
そんなことをこんな場所で叫ぶなんて……
車の中のAさんが気になって視線を向けると
暗い車内に、ひっそりと息を潜めて
隠れるように前屈みになっている彼女がいた
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裕(プロフ) - Yse_kさん» そう、そう、そう。居るんですよねーw (2019年11月8日 13時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
Yse_k(プロフ) - はい、はい、はい。この手の女いますよねー。 (2019年11月8日 11時) (レス) id: 30e15faa16 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ともさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに何かが起こります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みぃなさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに企んでおります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 裕さん。こんにちは。なんだかなんだか起こりそうな。胸騒ぎが…。。楽しく読ませていただいています。ありがとうございます！ (2019年11月4日 12時) (レス) id: 8360f041ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2015年11月2日 2時
