君に恋してる僕 ページ37
綺麗だな……
景色を眺める彼女の横顔を見て、そんなことをぼんやりと思った
上目遣いで僕を見つめることもなく
腕を絡めて密着するでもない
なんなら、彼女は少し僕と距離を開けている様子なのに
とても魅力的で、可愛いと思う
目が合っても、照れたように直ぐに彼女は視線を僕から逸らし
『あはは』と飾り気のない笑顔で笑う
僕はそんな彼女がとても愛おしい
ぎゅっとこの胸に抱きしめたいけれど
それをしたら、直ぐに割れてしまいそうな薄いガラスのような彼女に
手を伸ばせずにいる
彼女は僕をどう見ているのだろう
僕を、ほんの少しでも好意的に見てくれているだろうか……
ううん
男として、見てくれているだろうか
それが今、一番知りたい
｢Aさん？｣
景色に目を奪われて、僕の方へちっとも振り向いてくれない彼女に声をかける
ハッとした彼女は、僕へと振り向くと
僕の言葉を待っていた
｢お昼、食べに行きましょうか？
美味しいおそば屋さんが近くにあるんですけど。｣
そう言った僕に、彼女はにっこりと笑った
｢おそば屋さん！私大好きです、お蕎麦｣
｢あ、じゃあ……行きましょうか｣
｢はい｣
”大好きです”か……。
僕への言葉だったら良いのに
なんて、そんな子供のようなことを考えている自分に
少し笑える
車へ戻る道のりも、楽しそうに彼女は景色を堪能していた
連れてきて良かった
自分の今日のデートのチョイスが正解だったことに
心の中でガッツポーズをした
お昼ご飯を食べに行ったおそば屋さんでも
人気の店ということも有り、混んではいたけれど
並んでいる時間も、彼女と会話が出来て楽しかった
食事の最中も、食べ物を前にすると人は緊張が和らぐのか
とてもリラックスした彼女の笑顔が見られて満足だった
所々、お土産屋さんにも立ち寄り
変な土産物で笑って、朝よりも僕らの距離は近付いたように感じた
｢チャンミンさんは洋楽が好きなんですか？｣
車内に流れる音楽に、彼女は僕にそう尋ねた
｢好きです。
リズムが良いんです。運転中は特に｣
｢そうなんですか｣
彼女からの質問に、ニヤケて答える僕
僕のこと、少しは知りたいと思ってくれてるのかな……
そんな小さな彼女の様子にも、こんなにも幸せな気持ちになる
恋してるんだな……僕
客観的に見ても、自分をそう思う
｢Aさん？疲れてないですか？｣
｢はい。大丈夫です｣
｢じゃあ、もっと……一緒に居たい｣
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裕(プロフ) - Yse_kさん» そう、そう、そう。居るんですよねーw (2019年11月8日 13時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
Yse_k(プロフ) - はい、はい、はい。この手の女いますよねー。 (2019年11月8日 11時) (レス) id: 30e15faa16 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ともさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに何かが起こります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みぃなさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに企んでおります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 裕さん。こんにちは。なんだかなんだか起こりそうな。胸騒ぎが…。。楽しく読ませていただいています。ありがとうございます！ (2019年11月4日 12時) (レス) id: 8360f041ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2015年11月2日 2時
