真剣な気持ち ページ23
「はぁ〜・・・。本当に今日はいい天気ですねぇ〜」
彼女は空を眺めてそう言うと、カップのカフェオレを飲み干した
日差しに映える綺麗な髪が風にそよいで
青い空の下が似合う彼女の笑顔
さっきの男は、どうしてこんな彼女を泣かせるようなことが出来たのだろう
そこにいるだけでほっとして
笑っているだけで心が癒される
これまで僕が探していたのは
きっとこんな女性だったのだろうと思った
見た目や香りに惑わされてきたけれど
どれも心が安らぐことはなくて
ただ欲求が満たされていただけ
いつも何かが足りなくて、いつもその何かを探していた
欲求が満たされても満足できなかったのは
きっと、心が満たされていなかったから
空っぽのままの心を抱えて
足りない何かを求めて生きて来たけれど
彼女に出会ったことによって、もうそれは必要なくなった
彼女は多分・・・僕の運命の人
テーブルに置かれた彼女の小さな手
それを離したらいけないのだと、僕は直感的に思った
「Aさん」
「はい？あ、そろそろ行きましょうか？」
微笑みながら僕にそう言った彼女に
すぐにでも触れたくて仕方がない
「新しい恋は、出来そうですか？」
「新しい恋…ですか？」
「そう。僕と・・・新しい恋を、してみる気はありませんか？」
「チャンミンさん・・」
元カレと別れて４年
その間、恋人を作らなかったのは
きっと誰かを愛することに臆病になってしまったから
さっきあの男に会った時のAさんを見ていて分かった
沢山傷ついて、沢山泣いて
自分ではどうすることも出来ずに、壊れてしまう寸前まで自分を追い込んでしまった彼女
僕はそんな彼女をどんなふうに愛すべきか
真剣に彼女を想うからこそ、簡単に行動に出来ない
今までとは全く違う恋愛の仕方に
正直、自分でも戸惑っていた
「少しずつ僕を知ってくれたらいいです」
「チャンミンさん・・私は・・っ」
「少しずつ・・僕を好きになってくれたらそれで良いですから」
「っ・・・」
「だから・・お願いだから、誰かを好きになることに臆病にならないで。
逃げないでください、この先・・・自分の気持ちから」
「チャンミンさん」
彼女にはちゃんとこれから恋愛に向き合って欲しい
そして、僕を好きになって欲しい
傷つくことを恐れて、誰かを愛することをやめないでほしい
それは素直な僕の願いだった
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裕(プロフ) - Yse_kさん» そう、そう、そう。居るんですよねーw (2019年11月8日 13時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
Yse_k(プロフ) - はい、はい、はい。この手の女いますよねー。 (2019年11月8日 11時) (レス) id: 30e15faa16 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ともさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに何かが起こります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みぃなさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに企んでおります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 裕さん。こんにちは。なんだかなんだか起こりそうな。胸騒ぎが…。。楽しく読ませていただいています。ありがとうございます！ (2019年11月4日 12時) (レス) id: 8360f041ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2015年11月2日 2時
