東ビルサービス ページ3
『あ、今日はごちそうさまでしたっ！』
食事を終えて店を出たところで
お礼と言うよりは『謝罪』といった方が合っているようなお辞儀をした
「お口にあいましたか？」
「あっ！それはもうっ！こんな高級なものはいただいたことが無かったので、とても感動しました」
「そうですか。良かったです」
本当はこのあと、彼女とお酒でもゆっくり飲みたいところだが
なんだかずっと萎縮している彼女を
このまま引き留めるのも可哀想な気がした
僕が最初から『デート』だと伝えていれば
彼女はもう少しお洒落をしてきてくれただろうか？
これまで僕の社会人人生において、女性に振られたこともなければ
誘いを断られたこともない
だから、君もそうだと思っていたんだ
そう、思い込んでいた
「タクシーで送ります。家はどちらの方ですか？」
「そっ！そんなっ！大丈夫ですからっ！どうぞお気遣いなく！」
「しかし、もう夜ですし。女性を一人で帰らせることは出来ませんから」
「あのっ！本当にお気遣いなくっ！
わっ、私はこれで失礼いたしますっ！
しっ！失礼いたしましたっ！」
「あっ・・・」
あっという間に走り去ってしまった彼女
その姿は人混みに消えてしまった
「緊張してたのかな・・・っふ」
あまりされたことのない行動に
僕は益々彼女に興味を増した
・
翌日
相変わらず忙しく仕事をこなしていると
『シム・チャンミンさんにお客様がお見栄ですが』
「客？誰？」
『東ビルサービスの東様という方です』
「東？東ビルサービス・・・」
受付から連絡をもらった僕は、アポも何もなく訪ねてきた『東』という人物が誰だったか考えてみたけれど
僕の記憶に思い当たる人物はいなかった
しかし、『東ビルサービス』というのは
たしかこのビルの清掃を請け負っている清掃会社だ
そう、それはAさんの所属している会社
「分かった。今から行く」
受付に降りてきた僕の目に、やはり見た事のない中年男性が目にはいった
「お待たせいたしました。僕がシム・チャンミンですが」
「突然伺いまして失礼します。わたくし、東ビルサービスの東といいます」
東という男性は僕に名刺を差し出した
みれば、彼は東ビルサービスの社長だ
「取締役の東さんが、僕に何の用事でしょうか？」
「この度はうちの社員が大変失礼いたしましたっ！」
「ぇっ？」
突然、彼は僕に頭を下げた
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裕(プロフ) - Yse_kさん» そう、そう、そう。居るんですよねーw (2019年11月8日 13時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
Yse_k(プロフ) - はい、はい、はい。この手の女いますよねー。 (2019年11月8日 11時) (レス) id: 30e15faa16 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ともさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに何かが起こります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みぃなさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに企んでおります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 裕さん。こんにちは。なんだかなんだか起こりそうな。胸騒ぎが…。。楽しく読ませていただいています。ありがとうございます！ (2019年11月4日 12時) (レス) id: 8360f041ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2015年11月2日 2時
