二人きりの部屋 ページ11
「ここで休憩していたんですね。今日まで知りませんでした(笑)」
「あぁ・・。はい。各フロアに掃除用具室があるんですけど・・そこを休憩室に使わせて頂いています」
見れば、部屋の入り口から見えるのは
清掃員がいつも使っている清掃用具
それが棚に綺麗に整理して置いてあった
「お邪魔しても、良いですか？」
「えっ！あ、あのぅ・・・狭いですが、どうぞ」
「失礼します」
部屋は、彼女が言うように
一人で休憩するには丁度いいぐらいの狭さ
元々掃除用具置き場だから、小さなテーブルとイスが二脚しか置いていなかった
「お昼は食べましたか？」
先に入っていった僕が振り返りそう彼女に聞くと
彼女はかしこまったように両手をお腹の前に組んで答えた
「あ、はい」
「食堂は使わないんですか？」
「はい。私はいつもお弁当を持ってくるので」
お弁当か
テーブルの上には、小さな瞬間電気ポットが置いてあり
傍には、シンプルなカップがあった
「だから食堂で見たことがなかったんですね」
「はい。ぁ・・お茶、おいれします。お座りになってください」
「はい」
パイプ椅子に腰かけた僕は、部屋の隅に置かれた入れ物の中から
もう一つのカップを取り出して、お茶を入れる彼女の様子をじっと見ていた
「どうぞ」
「ありがとうござます」
丁度いい温度の日本茶を一口飲むと
今まで飲んだお茶の中で、一番美味しく感じた
「はぁ・・・美味しいです」
「あぁ・・すみません。安物のお茶で」
向い合う僕を見ようとしない彼女
この狭い部屋で二人きりという雰囲気に照れているのだろうか
「あの、今度の土曜。お暇ですか？」
「土曜日・・ですか？」
「はい。今度はイタリアンを食べに行きましょう。お好きですか？イタリアン」
「あ・・あのぅ・・」
「ん？土曜は都合悪いですか？じゃぁ、日曜は？」
「あのぅ・・チャンミンさん・・」
「土日に用事があるなら、金曜の夜はいかがですか？」
「チャンミンさん？」
「はい」
彼女からの返事は勿論KOを前提に話をしているから
断られるなんて、これぽっちも考えていなかった
「あのぅ・・私、お話だけでしたら。
でも、お食事は・・ご遠慮させていただきます」
「話しだけって・・どうして？」
「チャンミンさんが私の職種に興味をお持ちになられてるのは正直嬉しいです。
私がお答えできることならなんでもお答えしたいと思います。
ですが・・」
「・・・？」
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裕(プロフ) - Yse_kさん» そう、そう、そう。居るんですよねーw (2019年11月8日 13時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
Yse_k(プロフ) - はい、はい、はい。この手の女いますよねー。 (2019年11月8日 11時) (レス) id: 30e15faa16 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ともさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに何かが起こります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みぃなさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに企んでおります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 裕さん。こんにちは。なんだかなんだか起こりそうな。胸騒ぎが…。。楽しく読ませていただいています。ありがとうございます！ (2019年11月4日 12時) (レス) id: 8360f041ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2015年11月2日 2時
