少しずつ ページ18
「毎日お弁当作ってるのっ！？」
「あぁ、はい」
「そっかぁ〜(笑)家庭的ですね、Aさんは」
「あはは・・。お昼代を浮かせているだけです(笑)」
実家を離れ一人暮らし
買い物が趣味で、雑貨を見るのが好き
ほぼ毎日自炊。そして、毎日手作り弁当を持参。
この時間で、いくつも彼女の事を知っていく
「一人分だと面倒じゃないですか？食事作るの」
「そうですね(笑)一人で作ってそれを自分で食べるだけですから。
でも、好きなんです。料理をすることが」
「・・・食べてくれる人は、いないんですか？」
「たまに友達が泊りに来ますけど、それ以外は外で食べることが多いので」
「Aさん、彼氏は・・・いないんですか？」
一番聞きたかったこと
「いません(笑)今の仕事をしていると出逢いなんてないですから」
良かった・・・。
彼女に今付き合っている恋人はいない
後は、こちらに振り向かせるだけ
「うちの社員、結構男いますけど？」
「あはは(笑)社員さんなんて滅相もない！うちのお取引の会社の社員さんですから。
今まで社員の方と会話なんてしたこともないです。
出来るだけ皆さんの邪魔にならないように気を付けています」
「今まで誰にも声をかけられたことはないんですか？」
「あははっ(笑)ありません！・・あ！重役の方にたまに『ご苦労様』と言って頂けると嬉しいです(笑)」
全てが控えめ
自分の立場を理解していて、目立つことをしない
今日の、年相応の格好をしたAさんと
いつもの作業着のAさん
こんなに綺麗で可愛らしい女性が
あの作業着に身を包み、毎日掃除を一生懸命している。
僕だって今まで清掃員には興味もなければ
一人一人の顔を改めてみたこともない
彼女とあの時ぶつかっていなければ
僕はずっと一生彼女に気付くことはなかっただろう
「じゃぁ、僕は重役以外では初めてですね」
「えっ？」
「Aさんに声をかけたの」
「あぁ・・・はい(笑)」
他の社員が君に気付かなくて良かった
「Aさんはどんな男性がタイプですか？」
「えっ？」
「教えて下さい。僕は、そのタイプには入れそうですか？」
「あ、あのぅ・・・」
「どうですか？」
「あ・・あのっ・・・」
僕の問いかけに、目が泳ぎだした彼女
今日はまだ急がないから
段々と僕を意識するようになって
そして、好きになってくれればいい
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裕(プロフ) - Yse_kさん» そう、そう、そう。居るんですよねーw (2019年11月8日 13時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
Yse_k(プロフ) - はい、はい、はい。この手の女いますよねー。 (2019年11月8日 11時) (レス) id: 30e15faa16 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ともさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに何かが起こります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みぃなさん» ここまで読んで頂きましてありがとうございました。確かに企んでおります( ´艸｀)続きは次章で♪ (2019年11月4日 17時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 裕さん。こんにちは。なんだかなんだか起こりそうな。胸騒ぎが…。。楽しく読ませていただいています。ありがとうございます！ (2019年11月4日 12時) (レス) id: 8360f041ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2015年11月2日 2時
